新築マンションのエントランスって、魔法がかかってるんですよね。

広くて、清潔で、オートロックで、なんかちょっとホテルみたいで。「あ、自分でもここに住めるんだ」ってなった瞬間から、周りが見えなくなる。立地とか、周辺環境とか、街の雰囲気とか——そういうことを調べる前に、なんとなく「ここでいいか」ってなっちゃう。

南千住はそのパターンにはまりやすい街のひとつだと思っています。

上野から電車2分、秋葉原まで乗り換えなし7分。再開発でタワーマンションが立ち並び、駅前にはショッピングモールもある。物件を見に来たら綺麗で広くて、「都内でこの価格?」ってなる。そのままモデルルームで営業担当に熱量で押されて、契約——という流れで後悔した人は、正直いると思います。

でも、ちょっと待ってください。

南千住は、エリアによってまるで別の街です。駅から徒歩10分圏内でも、家族連れで賑わう新興住宅地と、大人でも一人歩きを躊躇するゾーンが、本当に隣り合って存在します。地図と家賃だけで判断すると、かなり痛い目を見ます。

私は南千住の出身で、2003年から10年以上この街に関わってきました(実家は今も南千住8丁目にあります)。宅建士(2014年取得)・FP1級(2019年取得)を持ち、今は不動産テック企業でAIを使った査定システムを開発しているので、街の「価格の動き」と「地面の下に眠る歴史」を両方知っています。

この記事では、地元民としてのリアルな体験と、不動産・歴史の両面から南千住を徹底解説します。「駅から近い・安い」という甘い言葉に踊らされる前に、ぜひ読んでみてください。住所を確認するだけで、あなたは失敗を避けられます。

南千住ってどんな街? まず「3路線使える立地」が強い

南千住はぶっちゃけ、交通利便性だけ見ると都内でもかなり優秀なエリアです。

使える路線は3本。JR常磐快速線、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレス(TX)。上野まで常磐快速なら2分、秋葉原・日本橋・銀座方面は日比谷線で乗り換えなし、TXなら新御徒町・秋葉原まで直通です。

南千住駅 DATA 3路線が交差する荒川区の東の玄関口 1日平均乗降人員(3社合計) 約8万人 (2024年度推計) JR常磐線 開業 1896年 明治29年12月25日 乗り入れ路線数 3路線 JR / 東京メトロ / TX 路線 主な行き先 所要時間 JR常磐快速線 上野・東京・品川・横浜方面 上野2分 / 東京17分 東京メトロ日比谷線 銀座・六本木・中目黒方面 銀座15分 / 中目黒24分 つくばエクスプレス 秋葉原・新御徒町・つくば方面 秋葉原7分 ※ JR常磐快速は特急・特別快速通過。通勤快速は平日のみ停車。快速は全時間帯停車。 ※ 東京メトロ日比谷線「南千住駅」の1日平均乗降人員は32,611人(2024年度)。日比谷線全駅中110位。

にもかかわらず、同じ荒川区の西日暮里や北千住と比べると家賃・購入価格が抑えられていることが多く、「コスパがいい穴場」として注目されてきました。

ちなみに南千住駅の歴史は古く、JR常磐線の前身にあたる日本鉄道が1896年(明治29年)に開設したのが始まりです。もともとは貨物の一大拠点でもあり、駅東側には広大なJR貨物・隅田川駅の敷地がありました。その後、鉄道網の整備とともに旅客駅としての機能が充実し、2005年のつくばエクスプレス開業で一気に利便性が高まりました。

「何もなかった街」が、こんなに変わった——地元民だから知っている話

ここから少し、私の話をさせてください。

私は2003年から南千住にある都立航空工業高等専門学校(現・産業技術高等専門学校)に通い始め、2008年には実家も汐入エリアに移ってきました。10年以上この街に関わってきた人間として、今の南千住を見ると毎回「うそだろ」ってなります。

2003年当時の南千住駅周辺、正直に言うと——何もなかったんです。

マクドナルドはない。駅のスーパー三徳もない。高専への通学路なんて本当に何もなくて、あるのはマンションの一階にちょこんと埋め込まれたam/pmというコンビニだけ。それが頼みの綱でした。

📷 2003年頃(当時) 高専入学直後のほげたろうが見た景色 LaLaテラスの場所 → 広大な砂利の更地。フェンスがずらり。 ホームセンターの場所 → JR貨物の敷地。フェンスで仕切られ   「こちら側」は今より狭かった。 汐入の川沿いエリア → 檻のようなフェンスで立入禁止。   リバーサイドなんて言葉は存在しない。 汐入公園の場所 → ほぼ更地。小さな公園があった。   友達とフットサルしてた場所が今は公園に。 駅周辺の商業施設 → マックなし。三徳なし。   マンション1階のam/pmだけが頼り。 「開発?何それ」状態 約20年 の変化 🌟 現在(2025年) 信じられないくらい変わった LaLaテラス南千住 → スーパー・飲食・100均・衣料が集結。 ロイヤルホームセンター → 都内駅前に大型ホームセンターという驚き。 汐入公園(約13ha) → 隅田川沿いに整備された大型公園。   BBQもできるリバーサイドに。 タワーマンション群 → 20〜30階建てが複数棟。   「未来都市」みたいな景観に。 BiVi南千住・商業複合施設 → 飲食・物販が充実。   子育て世帯が増加中。 「こんなになるの!?」状態

今あるLaLaテラスの場所は、当時フェンスがずらっと立ち並ぶ広大な砂利の更地でした。フェンス越しに向こう側が見えて、「あそこは一体何になるんだろう」と毎日思いながら通学していた。ホームセンターの方も、元はJR貨物の敷地でフェンスに仕切られた別世界で、今より「こちら側」は明らかに狭かった。

実家のある汐入エリアに至っては、もっとすごい。一面砂利の更地。川沿いのエリアは「リバーサイド」なんて言葉とはかけ離れた、鉄格子のようなフェンスで完全に立入禁止になっていた。今は汐入公園になっている場所には、小さな公園があって、よく友達とフットサルをしていました。その公園、今はもうなくて汐入公園の一部に飲み込まれてしまったんですけどね。

当時の私には「この街、大丈夫かな」って思う部分すらあった。それが今や、BBQができるリバーサイド公園、タワーマンション群、LaLaテラスに大型ホームセンター。「あのフェンスの向こうがこうなるなんて」という驚きは、10年以上この街を見てきた自分にしか、たぶんわからない感覚だと思います。

ただし——ここが本題です。この「南千住」という括りの中に、住んでいい場所と、住むべきでない場所がごちゃまぜになっているんです。

南千住は「2つの街」が同居している——泪橋の南北問題

南千住で物件を探すとき、一番最初に覚えてほしいことがあります。それは「泪橋(なみだばし)交差点を境に、北と南で世界が違う」ということです。

荒川区エリア(北側) 南千住1〜8丁目のうち再開発エリア・汐入地区 南千住駅 東口・汐入地区 タワマン再開発エリア 汐入公園・LaLaテラス ✅ ファミリー向け 西口・コツ通り周辺 8丁目は新興住宅地 商店街も充実 ✅ 比較的安心 ⚠ 泪橋交差点(境界線) 台東区エリア(南側) 清川・日本堤・東浅草一帯(旧・山谷地区) ❌ 要注意ゾーン 簡易宿泊所(ドヤ)が多数集積する旧山谷エリア 路上飲酒・昼間から酩酊状態の方を見かけることあり 子育て環境には不向き。女性の単独歩行も注意 居住おすすめエリア 居住注意エリア 泪橋(区境界)

泪橋は、荒川区と台東区の境目にある交差点です(明治通りと吉野通りが交わる場所)。北側が荒川区・南千住。南側が台東区・清川や日本堤といったエリアになります。

南千住駅から泪橋まで、歩いて300メートルほどしかありません。駅から徒歩5分以内でも、この境界線より南側の物件には注意が必要です。

⚠️
「南千住駅徒歩◯分!」だけで判断するのは危険 徒歩10分以内でも、台東区清川・日本堤方面の物件は住所が「荒川区南千住」ではなく「台東区清川」「台東区日本堤」になります。必ず住所を確認してください。

私が学生時代から10年以上この街に関わってきた経験から言うと、南千住駅から吉野通りを南に歩き、泪橋交差点を越えた瞬間に空気が変わります。男性の私でも「昼間でも一人では避けたい」と感じる場所です。女性や子ども連れなら、なおさらです。

知らないと損する南千住の深すぎる歴史——コツ通りの「コツ」は本当に骨の話だった

南千住には、ただの「古い下町」では済まない、日本史レベルの濃い歴史が堆積しています。不動産的な話の前に、この街の地盤の話(文字通りの意味で)を知っておいてほしいんです。

南千住駅を出るとすぐ、「コツ通り商店街」という名前の商店街があります。このコツという名前の由来、知っていましたか?

🦴 「コツ通り」——その名前の正体

商店街関係者は「コツは小塚原(こづかはら)の『こづ』が訛ったもの」と説明しています。でも、地元では昔から「骨(こつ)通りだから」という噂が絶えません。それには、これだけの根拠があります。

「工事のたびに人骨が出る街」——南千住に住んでいる人なら、一度は聞いたことがある話です。

南千住2丁目には、小塚原刑場(こづかはらけいじょう)という江戸時代の処刑場がありました。1651年(慶安4年)から1873年(明治6年)まで、約220年間にわたって使われた刑場で、ここで処刑された人の数は20万人以上と言われています。

刑死者の遺体は丁寧に埋葬されず、土を軽く被せる程度。夏になると臭気が充満し、野犬が死体を食い散らかすような状況だったと記録されています。当然、地面の下には無数の人骨が眠ることになりました。

これ、昔の話だけじゃないんです。

都市開発が行われるたびに、本当に人骨が出てくるのが南千住という街です。記録に残っているだけでもこれだけあります。

1651年(慶安4年)
小塚原刑場が現在の南千住2丁目に創設。江戸の三大刑場のひとつとして機能し始める。
1771年(明和8年)
杉田玄白・前野良沢らが小塚原刑場で刑死者の解剖(腑分け)を立ち会い、後に「解体新書」を完成させる。日本近代医学の出発点となった歴史的な場所。
1873年(明治6年)
明治新政府により廃止。220年間で処刑された人数は20万人以上と記録される。
1960年(昭和35年)
東京メトロ日比谷線の建設工事で大量の人骨が出土。首切地蔵の前に山積みされたという記録が残る。
1970〜80年代
道路拡張工事・貨物線トンネル化の際にも人骨が多数出土。回向院の改築時には樽詰の頭蓋骨が約200個発見される。
1998〜2002年
つくばエクスプレスの建設工事で頭蓋骨104体分が入った直径75cmの木枠が出土。その後の調査で頭蓋骨252体分、四肢骨約1,700点が発掘される(荒川区教育委員会発表)。

この出来事は「噂」ではなく、荒川区教育委員会が公式に発表している歴史的事実です。現在、小塚原刑場跡は荒川区の文化財として登録されており、延命寺(南千住2丁目)には「首切地蔵」が安置されています。南千住駅から徒歩2〜3分で行けます。

ただ、これは街の「呪い」とか怖い話として伝えたいわけじゃなくて、それだけ長い歴史と変遷を持つ土地だということです。江戸時代から人が集まり、悲劇も、偉業も(解体新書がそうですよね)生まれた場所。それが今、再開発されてタワーマンションになっているという、なんとも東京らしい重層性がある街なんです。

地面の下に眠る20万人の記憶——小塚原刑場と骨が出る街の話

小塚原刑場跡は、今でも行って見ることができます。南千住駅西口から徒歩2〜3分の延命寺と小塚原回向院です。

🕯️ 小塚原回向院・延命寺——今でも行ける歴史スポット

常磐線によって二分されてしまった刑場跡。線路の南側が延命寺(実際の刑場跡)、北側が小塚原回向院(刑死者の埋葬・供養の場)です。

延命寺の「首切地蔵」は、1741年(寛保元年)に罪人を供養するために造立されたもの。2011年の東日本大震災で左腕が落下・胴体がズレる被害を受けましたが、その後修復されています。なんとも因縁深い話です。

回向院には橋本左内・吉田松陰・頼三樹三郎といった安政の大獄で処刑された歴史上の人物の墓もあります。幕末の歴史が好きな人には、意外なほど見応えのある史跡です。

杉田玄白・前野良沢らがここで刑死者の解剖を見て「解体新書」を完成させた——その記念碑も回向院の壁に残っています。日本近代医学の夜明けはこの刑場から始まった、という事実は、南千住の歴史の重さを示しています。

「骨が出る街」というのは、今となっては怖い話というより、それだけ長い時間、多くの人がこの土地に眠っているという事実です。地面の下には江戸時代から積み重なった歴史があり、その上に再開発のタワーマンションが建っている——それが南千住という街の正体です。

あしたのジョーの舞台・泪橋——漫画と現実がここで交差する

泪橋といえば、知っている人は知っている、漫画「あしたのジョー」(原作:高森朝雄〈梶原一騎〉、作画:ちばてつや、1968〜73年)の重要な舞台です。

主人公・矢吹丈が「泪橋を逆に渡ってみせる」という名セリフを残したことで有名になりました。物語の中で泪橋はドヤ街の出入り口として描かれており、現実の地名とリンクしています。

現在、泪橋という橋は実在しません。かつては「思川(おもいがわ)」という川に架かっていましたが、川は暗渠化されて埋められ、今は交差点の名前としてだけ残っています。それでも地元では「泪橋」という呼び名が生きており、近くの「いろは会商店街」では今でも「あしたのジョーの街」として街おこしのイベントが開催されています。

なぜ「泪橋」という名前がついたか、ご存知ですか?江戸時代、小塚原刑場に向かう罪人がこの橋を渡る際、見送りに来た家族と最後の別れをしたから——というのが由来です。罪人も家族も涙を流した橋。そしてその刑場があった場所が、今の南千住なんです。

歴史の重みをそのままに、この街は今日も人が住み、働き、子どもたちが通学しています。

山谷ドヤ街の今——変貌しつつある「別世界」の現在地

泪橋から南に入った台東区清川・日本堤エリア。これが俗に「山谷(さんや)」と呼ばれてきた場所です。

「山谷」という地名は1966年(昭和41年)に住居表示の変更で消滅しました。現在は台東区清川・日本堤・東浅草、荒川区南千住の一部にまたがるエリアの通称として使われています。

戦後の高度経済成長期、ここには日雇い労働者向けの簡易宿泊所(ドヤ)が急増。東京五輪の建設需要が沸き立った1960年代前半には、220軒以上の宿に約1万5千人の労働者が集まっていました。大阪・西成(あいりん地区)、横浜・寿町とともに「日本三大ドヤ街」と呼ばれた場所です。

現在はどうなっているか。変わったところ変わっていないところがあります。

変化した点 変わっていない点
簡易宿泊所の多くが外国人バックパッカー向けに改装(1泊2,000円台〜) 路上で寝ている人、昼間から飲酒している人がいる
新しいマンション・ホテルが建設されはじめた 住人の高齢化が深刻。生活保護受給者が約9割(東京都2021年調査)
インバウンド需要で訪日外国人に人気の安宿エリアに 独特の「空気」——場所によっては昼間でも不気味さを感じる
「あしたのジョー」の聖地として観光客も来訪 月極ロッカー(家を持たない人の荷物置き場)が点在

変わりつつはあるけれど、一歩路地に入ると現実がある。それが今の山谷地区です。観光や散歩なら面白い場所ではあります。でもファミリーで住む場所ではないというのが、地元を知っている私の正直な感想です。

特に子どものいる家庭。「駅から近くて家賃安い!」と思って飛びついた物件が、吉野通り(都道464号)沿いの清川だったりすると、毎朝通学路に路上の人を見ながら歩かせることになります。それが子どもにとって良い環境かどうか、考えてみてください。

急上昇する不動産価格——再開発エリアの今

南千住はここ10〜15年で劇的に変わった街でもあります。特に駅東側の汐入地区は、1987年から進められてきた大規模再開発の成果が目に見える形になっています。

南千住駅東側には20〜30階建て規模の超高層マンション(ロイヤルパークスタワー南千住、リバーハープタワー南千住など)が建設され、LaLaテラス南千住のような複合商業施設も整備されました。隅田川沿いには約13ヘクタールの汐入公園もあります。

直近では「グレーシアタワー南千住」が2026年1月に竣工予定で、2024年8月時点での販売価格は2LDK〜3LDK(55〜68㎡)で5,870万円〜8,340万円。

かつて「荒川区の穴場」だった南千住が、今や5,000万〜8,000万円台のタワーマンションが売り出されるエリアになっています。既存の3LDKの新築マンション価格相場は5,000〜6,500万円程度。「安い」のはもう昔の話になりつつあります。

📊
南千住の「安い」は今後も続かないかもしれない 再開発が完成するにつれ、地価・マンション価格は上昇し続けています。「割安感」を期待して南千住を選ぶ場合、数年後には想定より値上がりしている可能性があります。

もし「都内より割安な持ち家を探している」という目的なら、南千住よりも千葉・埼玉・神奈川への移住を検討するほうが、広さ・コスパ両面で現実的な選択になります。このブログのメインテーマである「千葉移住」も、そういう文脈で生まれています。

結局、南千住のどこに住めばいいの?エリア別まとめ

ここまで読んでいただいた内容を、シンプルにまとめます。

✅ 比較的安心して住めるエリア(荒川区内)

  • 南千住4丁目・8丁目——汐入再開発エリア。タワマンと公園が整備された新興住宅地
  • 南千住3丁目(隅田川側)——汐入公園周辺。落ち着いたファミリー向けエリア
  • 南千住1〜2丁目(駅北側)——下町情緒あり。商店街が充実。コツ通り周辺は昼間は問題なし

❌ 住居選びで注意が必要なエリア

  • 台東区清川・日本堤——旧山谷ドヤ街エリア。簡易宿泊所が多数。女性・子連れには不向き
  • 泪橋交差点より南側の吉野通り沿い——路上の人を多く見かける。独特の雰囲気あり
  • 「南千住駅徒歩◯分」でも住所が台東区の場合は要確認

物件を探すとき、SUUMOやHOME’Sで「南千住駅 徒歩10分以内」と検索すると、荒川区と台東区の物件が混在して出てきます。住所欄の「荒川区」「台東区」を必ず確認するのが鉄則です。

また、住所を確認した上で、必ず現地に行って歩いてみてください。内見しなくていいので、周辺を歩くだけでいい。昼間でも15分歩けば、その物件がどんな環境にあるか分かります。

内見前に必ず確認!南千住物件チェックリスト

🏠 南千住で物件を選ぶ前の確認リスト

  • 住所が「荒川区」か「台東区」かを確認した
  • 泪橋交差点(明治通り×吉野通り)より北側にある物件か確認した
  • 内見前に周辺を昼間に歩いてみた(10〜15分圏内)
  • 最寄り駅からの経路に路上の方が多くいないか確認した
  • 「南千住駅徒歩◯分」と書いてあっても、実際に歩いて時間を測った
  • 子どもの通学路・保育園への動線上に問題がないか確認した
  • 家賃が相場より明らかに安い場合、エリアや環境を再確認した
  • 「汐入エリア」か「コツ通り周辺」かを把握している

まとめ——南千住は「住所を確認すれば怖くない街」

南千住を一言で言うと、「知らないと痛い目を見るが、ちゃんと選べばコスパのいい便利な街」だと思います。

3路線使えて上野2分という立地は、都内でも相当優秀です。再開発エリアの汐入地区は、子育て環境も整いつつあります。歴史の深さも、この街の魅力のひとつ——小塚原刑場跡や泪橋の話は、知っておいて損はないどころか、散歩のたびに発見がある面白さがあります。

ただ、泪橋の南側に足を踏み入れると、そこは別の世界です。家賃の安さに惹かれて台東区清川・日本堤の物件を選んでしまうと、毎日の生活環境が想定と全然違う——ということが起きます。

物件を探すとき、チェックポイントはシンプルです。

①住所が荒川区か確認する。②泪橋より北側か確認する。③現地を歩いてみる。

この3つだけで、南千住の「トラップ」の大半は回避できます。引っ越しを検討している方の参考になれば幸いです。


💡 余談ですが——住まいを選ぶことは、立派な不動産投資です。
私は13件の不動産取引を経てきましたが、「住んでから後悔した」という人の共通点は、知識なしで動いたこと。南千住の話でいえば、エリアの歴史と特性を知っていれば防げた失敗ばかりです。

不動産を「買う・借りる」前に、最低限の投資知識を持っておくことは、将来の家計を守る上でめちゃくちゃ重要です。私が20年以上前に受講したファイナンシャルアカデミーの不動産投資スクールは、自宅購入を含む不動産の見方を体系的に学べる場所で、今でも内容に自信を持ってすすめられます。

📎 参考・出典

⚠️ 免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の不動産物件・エリアに対する法的・専門的なアドバイスではありません。実際の物件選びは現地確認・専門家への相談を必ず行ってください。エリアの雰囲気・治安状況は時代とともに変化する場合があります。最新の状況は必ずご自身でご確認ください。
✍️ この記事を書いた人|ほげたろう

宅建士(2014年取得)・FP1級(2019年取得)保有。今は不動産テック企業でAIを使った不動産価格の査定システムを開発。「家を売るとき・買うときの情報格差をなくす」がミッション。飛び込み営業時代や不動産投資の失敗も含めたリアルな体験と、日々データと格闘するエンジニア目線の両方から「不動産ゼロからナビ」を運営。4人家族、地方在住。「難しそう」を「なんとかなる」に変える情報を発信中。

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