週次連載 第0回 ― スタートライン

みんなのFXでメキシコペソ
スワップ運用してみる

5年間・累計480万円のプラス実績。2025年は不動産購入のため含み損ポジションを整理して現金化。そのリアルな経緯を正直に公開しながら、口座移行から週次で記録していく連載です。

スワップ(みんなのFX)
151円/日
メキシコ政策金利
6.75%
口座ステータス
申込中
現在ポジション
ZERO

「これ、ほんとに大丈夫なの?」― セントラル短資FXからの乗り換えを決めた理由

セントラル短資FXでメキシコペソを運用してきた。5年間、コツコツと続けてきた。2020年〜2024年は毎年黒字で、累計は約480万円のプラス。「まあまあうまくいってるじゃないか」と思っていた。

ただ、2025年に一度大きく動きがあった。不動産購入のために自己資金700万円ほどが必要になり、含み損が出ていたポジションを整理して現金化した。その時の確定損が約92万円だ。

誤解してほしくないのだが、これは「2025年になって急に負けた」という話ではない。含み損はずっとあった。ただ、それ以上にスワップがコツコツ積み上がり続けていたので、5年間トータルでは480万円のプラスになっている。今回は不動産購入という目的があって意図的に現金化しただけだ。相場が良ければ勝てる、悪ければ負ける。それだけのことだし、手法が正解かどうかも今でもわからない。そういうスタンスで運用している。

そんな中で「みんなのFXに乗り換えよう」と決めた。理由はシンプルだ。スワップポイントの高さと、それが長期的に安定しているかどうかをあらためて調べ直したからだ。

ちなみに私はFP1級を持っていて、10年以上投資を続けてきた。含み損が300万円を超えた時期もある。この連載は、うまくいくかどうかわからない取り組みを、正直に週次で報告していくものだ。まだ口座は開設されていない。ポジションはゼロ。8.80円の指値を置いて待つ、そこからの記録だ。

連載スケジュール
00
第0回:この記事 いまここ
みんなのFXへ移行する理由・戦略の仮説・リスク整理。口座申込中、ポジションゼロの状態からスタート。
01
第1回:口座開設完了・初ポジション報告
8.80円付近の指値が入ったかどうか。証拠金維持率の確認。初回スワップの受取状況。
02
第2回:スワップ初受取・週次レポート開始
初めて受け取ったスワップ金額を公開。レート動向・含み損益・累計スワップを毎週正直に報告。
第3回以降:ナンピン・利確・相場の変化を全公開
うまくいったことも、失敗したことも、そのまま書く。結論は読者と一緒に出す。

そもそも「スワップポイント」って何がおいしいの?

スワップポイント(金利差調整分)とは、「2国間の金利差をFX会社が毎日口座に反映してくれる仕組み」だ。高金利通貨(メキシコペソ)を買いで保有していると、毎営業日、一定額が口座に積み上がる。

メキシコの政策金利は2026年3月26日時点で6.75%(メキシコ中銀発表)。日本の政策金利は2025年12月時点で0.75%(日本銀行)。この約6%の金利差がスワップポイントの原資になっている。

💰
年間スワップ試算(30万ペソ・フル保有時)
税引き前・概算
30万
保有ペソ数
÷
10万
単位
×
158
スワップ/日
×
365
=
約17.3万円
年間スワップ収入
段階別・年間スワップ概算
第1弾のみ
10万ペソ
約5.8万円
第2弾まで
20万ペソ
約11.5万円
第3弾まで
30万ペソ
約17.3万円
※ 158円/日(8.85円水準・みんなのFX LIGHTペア参考値)をもとに計算。金利変動・レート変動により増減します。
半年スワップ目標
約86,000円
30万ペソ保有・8.85円水準
7.80円到達後の半年
約130,000円
ナンピン積み上げで増加
⚠ 為替が1円動いたら
±30万円
30万ペソ保有時の為替影響

数字だけ見ると魅力的だが、為替が動けばスワップ収入など一瞬で吹き飛ぶ。私自身、2025年にそれを経験した。「利回り12%」という数字だけ見て飛びつくのは危険だ。

なぜ「みんなのFX」を選んだのか ― スワップ比較と移行の決め手

5年間お世話になったセントラル短資FXに不満があるわけではない。ただ、スワップポイントの水準を各社比較したとき、みんなのFXのLIGHTペアが業界上位にあることが確認できた。

FX会社 1日スワップ(10万通貨) スワップ水準 スプレッド 特徴
みんなのFX 移行先
151円
LIGHTペア・2026/3/3時点
★★★ 業界最上位 0.2銭 スワップNo.1キャンペーン実施中
セントラル短資FX
変動あり
★★☆ 中〜上位 0.3銭 5年間の実績あり
GMOクリック証券
上位水準
★★☆ 上位 0.3銭 安定性高い

さらに、みんなのFXは「スワップNo.1チャレンジキャンペーン」を実施している。他社より1円でも安ければ差額を後日プレゼントする施策だ。スワップの高さを維持しようとする姿勢が見えた。それが乗り換えを後押しした。

手法の仮説 ― 「2つの収益軸」で動かし続ける

今回の運用で大事にしたいのは、収益の軸を2本立てにすることだ。一本はスワップ、もう一本はキャピタル(売買益)。この2軸を同時に動かし続けるのが、5年間やってきて「これなら長く続く」と実感した形だ。

よくある「ガチホしてスワップだけもらう」という運用は、含み損が膨らんでも何もできない状態に陥りやすい。逆に「利確だけ狙う短期売買」は、スワップを受け取る前に売り切ってしまい、長期保有のメリットを捨てることになる。だから両方取りにいく。

2軸同時運用の構造
スワップ × キャピタル
軸① スワップ収入
含み損ポジションを長期保有
下落して含み損が出ているポジションは売らずに持ち続ける。毎日スワップが積み上がる。9.45円→6.90円の下落でも保有できたのはこの考え方があったから。
158円 × 毎日 × 保有期間 = 積み上がるスワップ
軸② キャピタル収益
含み益が出たら早めに利確
上値が重い相場では大きな利益は期待しすぎない。5銭上がったら売る「ヒットアンドアウェイ」で小さく確定し続ける。レバレッジをかけているなら早めの利確は必須。
5銭 × 10万ペソ = 5,000円 / 1トレード
10銭 × 10万ペソ = 10,000円 / 1トレード

具体的な売買フロー ― ヒットアンドアウェイのイメージ

「どういう順番で売買するのか」を実際のレートで示すと、こういうイメージだ。

📊
ヒットアンドアウェイ 売買フロー例
8.80円スタートの場合
8.85 8.80 8.75 8.70 8.65 8.60 BUY 8.80買い SELL 8.85売り +5銭 +5,000円 BUY 8.80再買い BUY 8.70ナンピン 含み損ポジを スワップで運用中 8.75売り +5銭 +5,000円 8.85売り +10銭 +10,000円
BUY(買いエントリー)
SELL(利確)
スワップ運用中ポジション
※ あくまで売買イメージ図(概念図)です。実際の価格・タイミングは市場状況により異なります。

ポイントは「含み損のポジションは売らない、含み益が出たポジションは早めに売る」という非対称な管理だ。下落した分はスワップで少しずつ回収しながら耐え、上昇した分はすぐキャピタルとして確定させる。9.45円から6.90円まで含み損が300万円を超えても保有し続けられたのは、このやり方で小さな利確を積み重ね続けていたからだと思っている。

なぜ「早めの利確」が必要だと考えるのか ― 中期的な下落圧力

長期的にはメキシコペソに強気の見方をしている。平均年齢が若く人口も多い、資源が豊富、観光産業もある、そしてアメリカに地理的に近い。アメリカが発展し続ける限り、その恩恵を受けやすい国だ。

ただ、中期的な目線では下落への圧力が強めだと見ている。理由は複数ある。

⚖️
中期的な見通し ― 下落圧力 vs 長期上昇要因
中期:下落圧力(上値が重い)
日銀の利上げ継続
円高方向への圧力。ペソ/円は下落しやすい。
メキシコ中銀の利下げ継続
スワップ低下+ペソ安方向への圧力。
戦争終結→原油安シナリオ
資源国メキシコのペソには下落圧力。
戦争長期化→リスクオフ
新興国通貨は真っ先に売られやすい。
長期:上昇要因(強気の根拠)
若い人口・人口増
労働力・消費の成長余地が大きい。
資源大国・観光産業
石油・農業・観光の外貨収入が安定。
アメリカの隣国効果
USMCA(米墨加協定)でアメリカの恩恵を受けやすい。
現在は円安水準
長期では円安修正とペソ高が同時に来れば大きなリターン。
結論:長期は強気だが中期は上値が重い。だからこそ、レバレッジをかけている間は「含み益は早めに確定(ヒットアンドアウェイ)」が必須。大きく取ろうとせず、小さく繰り返す。
メキシコペソ/円 価格帯マップ(現在〜下落シナリオ)
4.20円 コロナ最安値 4.60円 ロスカット限界※ 6.70円 追加入金ライン 7.80円 ナンピン停止ライン 8.60円 第3弾買い 8.80円 ★ 第1弾指値 9.45円 24年5月高値
※ 価格帯は参考値。レート水準は市場環境により変動します。左(紫・赤)が深い下落圏、右(青・紫)が上昇圏。
※ ロスカット限界(4.60円)はスワップなし・現在の証拠金水準での概算。スワップ積み上げにより変動します。
▶ 第1弾
8.80
↓ 指値待機中
10万ペソ
スワップ 約158円/日
▶ 第2弾
8.70
↓ 下落したら追加
+10万ペソ(累計20万)
累計スワップ 約316円/日
▶ 第3弾
8.60
↓ さらに下落したら
+10万ペソ(累計30万)
累計スワップ 約474円/日
最大保有数量
30万ペソ
最大スワップ/日
約474円
想定資金
100万円〜
レバレッジ上限
2倍以内
⚠️
耐久ラインの目安(概算):
8.60円を割り込んだら1万ペソ単位に切り替えて慎重モードへ。7.80円がナンピン停止の安全ライン(10万ペソ×11回で到達する想定)。
7.80円停止後は追加入金なしでもロスカット回避ラインは約4.50〜4.60円まで耐えられる計算。コロナショック最安値4.20円には届かないが、スワップ積み立てで約2年あれば対応可能になる。
※証拠金・スワップ水準・レートにより変動します。あくまで概算の目安。

メキシコペソの「今」― 利下げが続くスワップへの影響

メキシコ中央銀行(バンコ・デ・メヒコ)は2024年3月から利下げを継続している。2026年3月26日の会合で政策金利を0.25%引き下げ、6.75%とすることを決定した(ロイター・日本経済新聞報道)。

メキシコ政策金利の推移(2024〜2026年)
11% 9% 7% 5% 24年初 24年8月 25年前半 25年9月 25年11月 25年12月 26年3月★ 6.75%
出典:日本経済新聞・ロイター・Trading Economics|金利は概算値。実際の推移と若干異なる場合があります。

メキシコの政策金利が下がれば、日本との金利差が縮小し、スワップポイントも今後さらに低下する可能性がある。注意したいのは「レート低下×政策金利低下」のダブルで下がる構造だ。現在8.85円水準で158円/日のスワップが、仮に7.80円まで下落した場合、レートの低下に加え利下げの影響も重なり約140円/日程度まで低下する見込みだ(概算)。「今は158円でも、1〜2年後には100円台に落ちる可能性がある」という前提で運用プランを組む必要がある。それでもなお、現時点では金利差は相当程度あり、スワップ運用の旨みは残っている。リスクを知った上で選ぶこと、それが大事だと思っている。

⚖️
メキシコペソ・スワップ運用:メリットとリスクの整理
毎日スワップが積み上がる安心感
含み損になっても保有しているだけで毎日スワップが入る。精神的な支えになりやすい(含み損がスワップを上回る場合もある)。
国の通貨なので倒産リスクがほぼゼロ
個別株と違い、メキシコという国が存在し続ける限り通貨も存在する。発行体リスクはほぼない。
課税タイミングをある程度コントロールできる
みんなのFXでは決済時またはスワップ受取ボタンを押した時に課税される。ポジションを持ち続けている限り為替差益は課税されない。スワップ収益も受取操作をしなければ課税を先送りできる。これが長期スワップ運用で有利な最大の理由だ。
!
為替リスクは当然ある
2024年5月に9.45円台だったペソは、2025年4月に6.8円台まで急落。スワップ収益以上の損失が発生する可能性がある。
!
利下げ継続でスワップが低下するリスク
現在8.85円・158円/日。7.80円到達時は約140円/日程度に低下する見込み(概算)。レート低下×メキシコ利下げのダブルで下がる構造を理解した上で運用することが重要。
ナンピンはリスクが累積しやすい
下落するたびに買い増すと、相場が回復しない場合に損失が雪だるま式に膨らむ。十分な余力管理が不可欠。

高金利通貨の「本音」― スワップをもらいながら沈んでいく感覚

スワップ運用の説明を見ると「毎日お金が入ってくる」という部分が強調されがちだ。でも実際に経験した者として言えば、含み損が膨らんでいるときのスワップは「慰め料」にしかならない

2025年、私は含み損が出ていたメキシコペソのポジションを整理して約92万円の確定損を出した。理由は不動産購入のために現金が必要だったからで、「急に負けた」わけじゃない。含み損はずっとあったが、スワップがコツコツ積み上がり続けていたので5年間のトータルはプラスだった。ただ、ポジションを手放すときに「スワップをもらいながらじわじわ沈んでいた時間」の重さを改めて実感した。

だから今回の連載で大事にしたいのは、きれいな数字だけを見せないことだ。含み損がいくらになったか、証拠金維持率がどうか、それも含めて毎週正直に報告する。うまくいけば「やっぱりスワップ運用はいい」という話になるし、うまくいかなければ「こういうリスクがあるのか」という話になる。どちらにせよ、あなたの参考になれば、それでいいと思っている。

今週のステータスと、次回の報告内容

第0回 / 現在のステータス
みんなのFX 口座
申込中(開設待ち)
現在ポジション
ゼロ(未保有)
第1弾指値
8.80円付近に設定予定
累計スワップ
¥0(まだ受取なし)
含み損益
― (ポジションなし)
次回更新予定
口座開設完了後・第1回

次回は「口座開設が完了したこと」「初めてポジションを持ったこと(または指値が入らなかった経緯)」を報告する予定だ。スワップを初めて受け取ったら、その金額もきちんと公開する。

うまくいくかどうか、一緒に見届けてくれると嬉しい。


⚠️ 免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。掲載データは執筆時点のものであり、最新情報は各公式サイトをご確認ください。

📎 参考・出典


✍️ この記事を書いた人|ほげたろう
FP1級保有。新NISAで高配当株ポートフォリオを運用中(運用歴10年)。保有銘柄数は現在20銘柄。過去には含み損が300万円を超えた経験もあり、「損切りすべきか持ち続けるか」の葛藤を何度も経験。その経験をもとに、初心者が本当につまずく場所を正直に解説することをモットーにしています。「根拠を持って選ぶ投資」を広めるためにブログを運営中。
FP1級 運用歴10年 高配当株20銘柄 新NISA メキシコペソ5年
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