「船橋市住みやすいって聞くけど、子育て支援とか実際どんな補助金・助成金があるの?」

そう思って調べても、市のホームページはページが多くて情報がバラバラ……。どこに何が書いてあるかわからず、読む気が失せてしまいますよね。

この記事では、船橋市の子育て支援制度を「お金の話」に絞って、わかりやすく一覧でまとめました。出産前〜高校卒業まで、時系列で整理しているので、「自分が今もらえるのはどれ?」がひと目でわかります。

私は宅建士(2014年取得)・FP1級(2019年取得)を持ち、今は不動産テック企業でAIを使った不動産価格の査定システムを開発しています。「家を売るとき・買うときの情報格差をなくす」がミッション。千葉移住を検討する方の相談に日々乗る中で、「船橋ってお金の支援がどれくらい手厚いの?」という質問が多く、この記事を書きました。

この記事を読めば、船橋市に住むことで受け取れる支援金・助成金の全体像が把握でき、引越しを判断するための「お金の根拠」が手に入ります。

結論:船橋市でもらえるお金、全部で最大いくら?

まず結論から。船橋市に引越して子どもを育てると、国+千葉県+市の制度を合わせて、子ども1人あたり最大で数百万円規模の経済的サポートが受けられます。

👶 子ども1人・0歳〜18歳(高校卒業まで)累計サポート目安
約200万円〜
※ 児童手当累計+出産給付金+医療費助成相当額の目安。世帯収入・子どもの人数・利用施設により大きく変わります

内訳はざっくりこんな感じです。

🍼
出産・妊娠給付金
最大10万円
妊娠届出時5万円+出産後5万円。令和7年4月から「妊婦のための支援給付」として法定化。
全員対象
🏥
子ども医療費助成
高校3年まで
1回300円(非課税世帯は無料)。同月・同医療機関で通院6回以降は無料。
全員対象
💴
児童手当(国制度)
累計約200万円
2024年10月から所得制限なし・高校生まで拡充。子ども1人で0歳〜18歳の合計。
所得制限なし
🏫
保育料無償化
3〜5歳は0円
認可保育園・幼稚園の3〜5歳クラスは保育料無料。年間約30〜60万円の節約に。
全員対象
👨‍👩‍👧‍👦
きょうだい保育料軽減
第2子半額・第3子0円
年齢・在籍施設不問。第2子は保育料半額、第3子以降は保育料ゼロ。令和6年9月から年齢制限撤廃で大幅拡充。
船橋市独自
🍱
第3子以降 給食費無償
中学3年まで0円
第3子以降が市立中学校在籍なら給食費無償化。令和8年度以降は小学校への拡充も検討中。
第3子以降
✅ ポイント:船橋市は千葉県内最大の人口を抱える政令指定都市クラスの街。保育所の数・医療機関の充実度・交通利便性が高く、「日々の生活コストを下げながら都市型の便利さを維持できる」のが最大の強みです。「ファミリーに優しい大都市」として選ぶ価値があります。

出産前後のサポート ── 妊娠届を出したらすぐもらえる

船橋市に引越してきた(または船橋市で妊娠が判明した)タイミングから、すぐに使える制度があります。手続きが必要なものがほとんどですが、知っておけば確実に受け取れます。

🆕 令和7年4月〜 新制度スタート
子ども・子育て支援法の改正により、「妊婦のための支援給付」が法定化されました。令和7年3月31日までに妊娠届を出した方で出産応援ギフト未申請の方は、自動的に新制度の対象へ移行されます。
  • 🤰
    妊娠届出時
    妊婦のための支援給付(1回目)
    5万円
    妊娠届出書を提出するとき、同時に申請できます。保健師等との面談が行われます。現金支給。
  • 👶
    出産後
    妊婦のための支援給付(2回目)
    子どもの人数×5万円
    出産後の「こんにちは赤ちゃん訪問」等の際に申請。双子なら10万円。
  • 🏥
    出産時(国保加入者)
    出産育児一時金
    原則50万円
    国保加入者が対象。直接支払制度を使えば退院時の窓口負担が大幅に減る。
  • 🌸
    産後(希望者)
    産後ケア事業
    費用の一部を補助
    産後のお母さんを支援する宿泊型・日帰り型・訪問型のサポート。産後の体と心が不安な時期にめちゃくちゃ助かる制度です。
  • 🏠
    妊娠中〜1歳未満
    にこにこママパパサポートふなばし(家事・育児支援)
    有償・費用の一部補助
    妊婦または1歳未満の赤ちゃんがいる家庭に訪問支援員を派遣。調理・掃除・おむつ交換など家事育児をサポート。株式会社パソナライフケアに委託した船橋市独自のサービス。
  • 🦷
    妊娠中
    妊婦歯科健康診査
    無料(1回)
    妊娠中に協力歯科医療機関にて無料で歯科健診を1回受けられる。産後のお口トラブル予防にも◎。
  • 🩺
    産後2週間・1か月
    産婦健康診査費用助成
    1回上限5,000円×2回
    産後2週間・産後1か月に受診する健診費用を助成。産後のお母さんのメンタルチェックも含む。合計最大1万円分の負担軽減に。
⚠️ 注意:「妊婦のための支援給付」はどちらも申請が必要です。自動的には振り込まれないので、妊娠届出時に保健センターで確認しておきましょう。
TEL(中央保健センター):047-423-2111
制度名 金額 申請タイミング 窓口
妊婦のための支援給付(1回目) 5万円 妊娠届出後の面談時 保健センター
妊婦のための支援給付(2回目) 子の人数×5万円 出産後の赤ちゃん訪問時 保健センター
出産育児一時金(国保) 原則50万円 出産後 市民課(健保は勤務先)
産婦健康診査費用助成 1回上限5,000円×2回 産後2週間・1か月 保健センター
産後ケア事業 費用の一部 産後に希望する場合 保健センター(要事前申請)

子ども医療費助成 ── 高校3年生まで1回300円

船橋市の医療費助成は、高校3年生まで(18歳年度末まで)が対象です。千葉県内の医療機関なら「船橋市子ども医療費助成受給券」を提示するだけ。窓口での支払いが1回300円(調剤は無料)になります。

  • 🏥
    対象年齢
    0歳〜高校3年(18歳年度末)
    令和5年(2023年)4月診療分から、中学3年→高校3年まで拡充されました。
  • 💊
    自己負担額
    通院・入院:1回300円/調剤:無料
    非課税世帯は自己負担ゼロ。同月・同医療機関で通院6回目以降、入院11日目以降は無料になります。
  • 📋
    給付方式
    現物給付(千葉県内)
    受給券+マイナ保険証等を窓口に提示するだけ。千葉県外の病院は一時立替後に償還払いで対応。
⚠️ 注意:受給券は自動発行ではありません。転入時・出生時に子育て給付課への申請が必要です。オンライン申請も可能。引越し直後は忘れがちなので要チェック!
窓口:船橋市役所3階 子育て給付課 児童助成係 TEL:047-436-2316

手続きの流れ

  1. 転入・出生届後すぐに「子ども医療費助成受給券交付申請」を子育て給付課に提出(オンライン可)
  2. 申請から約2週間で受給券が自宅に郵送される
  3. 千葉県内の病院窓口で受給券+マイナ保険証等を提示するだけでOK

児童手当 ── 2024年10月大幅改正!所得制限なしに

2024年10月から、児童手当が大きくリニューアルされました。これ、めちゃくちゃ大きい改正です。世帯年収800万円以上だともらえなかった「特例給付」がなくなり、全員が満額もらえるようになりました。

対象 月額(2024年10月〜) 年額換算
0歳〜3歳未満(第1・2子) 15,000円 年18万円
3歳〜高校生年代(第1・2子) 10,000円 年12万円
第3子以降(0歳〜高校生年代・全年齢) 30,000円 年36万円
🔥 試算:子ども1人(0歳〜高校卒業まで)の児童手当累計は、第1・2子で約198万円、第3子以降なら約648万円になります(0〜3歳未満3年×18万+3歳〜18歳15年×12万で約198万円。第3子は全年齢3万円なので18年×36万で約648万円)。

2024年改正の4つのポイント

  • 所得制限完全撤廃 → 世帯年収がいくらでも全額もらえる
  • 支給対象年齢を18歳年度末まで引き上げ → 高校生年代まで追加(旧:中学生まで)
  • 第3子以降を全年齢で月3万円に増額 → 0歳〜高校生年代まで一律3万円
  • 支給月が偶数月の年6回 → 2ヶ月分まとめて振込(2024年12月〜)
⚠️「第3子」のカウントに注意:第3子かどうかは「22歳年度末までの上の子も含めて何番目か」で判定します。例えば「22歳・16歳・10歳」の3人きょうだいなら、22歳の子が第1子(支給なし)、16歳が第2子(月1万円)、10歳が第3子(月3万円)になります。

保育・幼稚園の無償化 ── 3〜5歳は保育料タダ

2019年10月から始まった幼児教育・保育無償化制度。船橋市でも当然適用されています。3〜5歳クラスの保育料は所得制限なしで無料。0〜2歳クラスは住民税非課税世帯のみ無料です。

年齢 施設タイプ 保育料 備考
3〜5歳クラス 認可保育園・こども園・幼稚園 無料 所得制限なし
0〜2歳クラス 認可保育園・こども園 住民税非課税世帯のみ無料 それ以外は所得に応じた保育料
3〜5歳クラス(幼稚園) 預かり保育あり幼稚園 月額最大11,300円まで無料 就労等の要件を満たす場合
✅ 食材料費(副食費)について:保育料は無料でも、食材料費(月額目安4,500円)は原則保護者負担です。ただし、年収360万円未満相当世帯や第3子以降は副食費も免除されます。

きょうだい軽減 ── 第2子半額・第3子以降は保育料ゼロ、これが船橋最大の特徴

船橋市がほかの千葉の自治体と比べて特に強いのが、この「きょうだい保育料軽減」制度です。

  • 👧
    第2子
    保育料が半額に
    同一世帯に2人以上の子どもがいる場合、年齢・施設の在籍有無を問わず第2子の保育料が半額になります。
  • 👶
    第3子以降
    保育料が完全無料に(0円)
    0円
    第3子以降の保育料はゼロ。これも年齢・施設不問。
🆕 令和6年9月から大幅拡充!
以前は「同一世帯で保育施設等に在籍している場合に限る」という縛りがありましたが、令和6年9月以降は在籍施設・年齢に関係なくきょうだいの人数でカウントされるようになりました。
例:「小学生・中学生・0歳」の3人きょうだいなら、小学生・中学生が施設に在籍していなくても0歳の子は第3子扱いで保育料ゼロ。

小中学生の支援 ── 第3子以降は給食費も無償

義務教育期間の子どもへのサポートも充実しています。

  • 🍱
    第3子以降・市立中学校在籍
    学校給食費無償化
    年間約4〜5万円分
    多子世帯の負担軽減のため、第3子以降が市立中学校に在籍していれば給食費が無料に。毎年申請が必要。なお、令和8年度以降は小学校への拡充も検討中。
  • 📚
    経済的な理由がある場合
    就学援助制度
    小中学校の学用品費・給食費・修学旅行費などを援助する制度。所得基準あり。
  • 🎓
    高校生
    船橋市高校生キャリア支援事業「Bridge(ブリッジ)」
    高校生を対象にした学習・キャリアサポート事業。令和8年度も実施予定。
  • 📝
    入学準備
    入学準備金貸付制度
    入学時にかかる費用を一時的に貸し付ける制度。特に経済的に余裕がない時期の強い味方。
⚠️ 給食費無償化の申請について:第3子以降の給食費無償化は毎年申請が必要です(自動継続ではありません)。条件は「中学生以上の子を3人以上扶養」「うち第3子以降が市立中学校に在籍」。申請を忘れると適用されないので注意!

船橋市ならではの支援 ── 規模・利便性・にこにこサポート

船橋市は千葉県内最大の市であり、独自制度というより「都市としての圧倒的なインフラ整備」が最大の強みです。流山や佐倉とは性格が違います。

  • 🏢
    子育て情報の集約
    ふなっこナビ+ふなっこアプリ
    市の子育て情報を集約したウェブサイト「ふなっこナビ」とスマートフォンアプリ「ふなっこアプリ」で、予防接種スケジュール管理・母子手帳記録・周辺保育施設の検索などが一元管理できます。
  • 👩‍⚕️
    妊娠中〜産後
    保健センターが市内4か所体制
    中央・東部・北部・西部の4か所に保健センターが設置。オンライン相談にも対応しており、里帰り出産中でも相談できる体制が整っています。
  • 👨‍👩‍👧
    0〜2歳の子育て期
    ファミリー・サポート・センター
    保育施設への送迎・行事中の預かり・産前産後の育児支援など、地域のサポーター(有償)に依頼できる相互援助制度。共働き世帯の日常的な「ちょっと助けてほしい」を解決します。
  • 🚀
    物価高対策
    物価高対応子育て応援手当(2025年度)
    子ども1人あたり2万円
    国の経済対策として、0歳〜高校生年代の児童1人あたり2万円が支給(令和7年度)。原則申請不要で児童手当の口座に振り込まれます。

船橋市民なら全員が使える!千葉県の子育て支援制度

船橋市民は市の制度に加えて、千葉県全域で使える支援制度も利用できます。忘れずに活用しましょう。

  • 🏷️
    子育て世帯向け優待
    子育て応援!チーパス事業
    千葉県が実施する企業参画型子育て支援事業。登録企業の店舗やサービスで割引・優待が受けられるカードを交付。買い物・外食・レジャーなど、日常のさまざまな場面でお得になります。
  • 📱
    県内全域
    千葉県医療費助成(千葉県ベース)
    千葉県が実施する医療費助成制度をベースに、各市が上乗せして独自制度を提供しています。船橋市は県制度に上乗せして高校3年まで助成しています。
  • 🎓
    高校生のいるひとり親家庭
    千葉県高校修学支援
    高校生のいるひとり親家庭の修学に要する費用の助成事業(千葉県+船橋市の組み合わせ)。高校の授業料・就学用品の負担を軽減。

チェックリスト:あなたが使える制度、見逃してない?

船橋市に転入した・これから転入する予定の方向けに、「申請したか確認すべき制度」をまとめました。

  • ☑️ 妊婦のための支援給付(5万円)妊娠届出時に申請 要申請
  • ☑️ 妊婦のための支援給付2回目(5万円)出産後の訪問時に申請 要申請
  • ☑️ 子ども医療費助成受給券転入・出生後すぐに申請(オンライン可) 要申請
  • ☑️ 児童手当転入・出生後15日以内に申請(遅れると遡及不可) 要申請
  • ☑️ 保育料きょうだい軽減(第2子半額・第3子以降0円)保育入園課に確認 要確認
  • ☑️ 幼児教育・保育無償化(3〜5歳)施設を通じて申請 要申請
  • ☑️ 第3子以降 給食費無償化(市立中学校)毎年度申請が必要 毎年要申請
  • ☑️ 産後ケア事業希望する場合は保健センターに事前申請 要申請(希望者)
  • ☑️ にこにこママパパサポートふなばし(家事・育児支援)市へ事前登録申請 要事前登録
  • ☑️ チーパス(千葉県子育て優待)市役所または保健センターで入手 要入手
  • ☑️ 妊婦歯科健康診査(無料)協力歯科医療機関を受診 要受診
  • ☑️ 産婦健康診査費用助成(2回)産後に協力医療機関で受診 要受診

まとめ:船橋市は「利便性×支援の手厚さ」で勝負する街

🎯 船橋市の子育て支援、ポイントまとめ
  • 💰 出産給付金:最大10万円(妊娠届時5万+出産後5万)
  • 🏥 医療費:高校3年まで1回300円(非課税世帯は無料)
  • 💴 児童手当:所得制限なし・累計約200万円〜
  • 🏫 保育料:3〜5歳は無料、第2子半額・第3子以降ゼロ
  • 🍱 給食費:第3子以降は市立中学校で無償
  • 🏠 家事支援:にこにこママパパサポートで妊産婦を訪問支援
  • 📱 情報:ふなっこナビ・アプリで一元管理

船橋市は流山市や佐倉市のような「移住者向け独自補助金」という性格よりも、「千葉県内最大都市として整備されたインフラと充実した支援制度の組み合わせ」が強みです。都内への通勤アクセスを維持しながら、家賃を下げて子育て環境を整えたい共働き夫婦にとって、現実的なファーストチョイスになり得る街だと思います。

流山・佐倉・鎌ヶ谷・松戸と比較しながら「どこに住むか」を検討している方は、ぜひ子育て支援ランキングのまとめ記事も参考にしてみてください。

千葉5市 子育て支援比較ランキング(流山・佐倉・船橋・鎌ヶ谷・松戸)

✍️ この記事を書いた人|ほげたろう

宅建士(2014年取得)・FP1級(2019年取得)保有。今は不動産テック企業でAIを使った不動産価格の査定システムを開発。「家を売るとき・買うときの情報格差をなくす」がミッション。飛び込み営業時代や不動産投資の失敗も含めたリアルな体験と、日々データと格闘するエンジニア目線の両方から「不動産ゼロからナビ」を運営。4人家族、地方在住。「難しそう」を「なんとかなる」に変える情報を発信中。

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