公開日:2026年2月25日
最終更新日:2026年6月13日

「ファイナンシャルプランナーってよく聞くけど、実際に資格を持っている人って日本に何人いるの?」そんな疑問を持ったことはありませんか?

マネー相談、住宅ローン、保険の見直し、老後の資金計画……こういった場面でよく登場するFP(ファイナンシャルプランナー)。でも、その資格の種類がいくつもあることや、どれくらいの人が持っているかはあまり知られていません。

この記事では、日本に存在するFP資格の種類ごとに、最新の取得者数・認定者数を公式データをもとにまとめています。すべての数値は、日本FP協会と一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい)の公式ページから直接確認した一次情報です。


FP資格には「国家資格」と「民間資格」の2種類がある

まず大前提として、FP資格には大きく分けて2つの種類があります。

ひとつは、厚生労働大臣が認定する国家資格「FP技能士」(1級・2級・3級)。もうひとつは、日本FP協会が認定する民間資格「AFP」「CFP」です。

この2種類、どちらも「FP資格」と呼ばれますが、性質がまったく異なります。国家資格のFP技能士は一度合格すれば永久に有効ですが、AFPとCFPは2年ごとの更新が必要で、継続的に学習を続けていることの証明にもなります。

また、試験を実施している機関も複数あります。FP技能士の試験は「日本FP協会」と「一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい)」の2団体が担当しており、どちらで合格しても取得できる資格は同じです。


FP3級の取得者数:約185万人

FP技能士の中でもっとも取得者が多いのが、入門レベルに位置するFP3級です。

日本FP協会ときんざい、両機関の累計合格者数を合算すると、次のようになります。

実施機関累計取得者数データ基準日
日本FP協会756,149人最新累計
きんざい1,091,880人2026年3月16日時点
合計約185万人

なんと、日本全国で約185万人がFP3級を取得しています。

FP3級は「FPの入口」とも呼ばれる資格で、お金に関する基礎知識(税金・保険・年金・投資など)を幅広く学べます。日本FP協会の合格率は学科で86%前後、実技で85%前後と高く、独学でも十分に取得可能です。銀行や保険会社に勤める人が会社の指示で取得するケースも多く、それが取得者数の多さにつながっています。

2024年度からはCBT(コンピューター受験)方式に完全移行し、全国で随時受験できるようになりました。受験のハードルがさらに下がり、今後も取得者数は増え続けると予想されます。


FP2級の取得者数:約122万人

FP3級の次のステップであるFP2級は、実務レベルの知識を問われる資格です。金融機関や不動産会社で働くプロが多く取得しており、ファイナンシャルプランナーとして活動する人の多くがこの資格を持っています。

実施機関累計取得者数データ基準日
日本FP協会613,778人最新累計
きんざい606,985人2026年3月16日時点
合計約122万人

日本全国で約122万人がFP2級を取得しています。

FP2級を受けるには、FP3級に合格するか、AFP認定研修を修了するか、または一定の実務経験が必要です。3級に比べると試験の難易度は上がり、合格率は学科試験で機関により大きく異なります。日本FP協会の最新CBT試験(2025年4月〜9月)では学科54.78%・実技69.67%、きんざい(同期間)では学科24.24%・実技(個人資産相談業務)57.28%でした。

FP2級はAFP資格(後述)とセットで取得されるケースも多く、実務で活用しているFPの「標準的なスタートライン」ともいえる資格です。住宅ローン相談や保険の見直し、相続・資産設計の現場でよく目にするのがこのFP2級・AFP保有者です。


FP1級の取得者数:約6万人

FP技能士の最高位に位置するのがFP1級です。高度な専門知識が問われ、受験資格を得るためだけでもFP2級合格や実務経験が必要です。

実施機関累計取得者数データ基準日
日本FP協会25,539人最新累計
きんざい34,430人2026年3月16日時点
合計約6万人

FP3級の約185万人と比べると、FP1級の約6万人という数字がいかに少ないかがわかります。185万人のうちFP1級まで到達しているのは、わずか3%程度に過ぎません。

FP1級の試験は、きんざいが学科試験を担当し、日本FP協会が実技試験を担当するという特殊な仕組みになっています。学科試験の合格率は10%前後と低く、合格には相当な学習量が求められます。一方、実技試験の合格率は高く、2025年9月実施の日本FP協会の実技試験では75.63%でした。

なお、後述するCFP資格(6課目)に合格すると、FP1級の学科試験が免除されるため、CFPを取得してからFP1級を取得するルートを選ぶ人も多くいます。


AFP認定者数:約15万2千人

ここからは民間資格の話です。AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)は、日本FP協会が認定する民間資格で、FP2級相当の知識を持つFPとして認められます。

資格認定者数データ基準日
AFP認定者152,295人2026年6月1日現在

AFPを取得するには、「FP2級の合格」と「AFP認定研修の修了」が必要です。単にFP2級を持っているだけではなく、日本FP協会の会員として登録し、2年ごとに継続教育単位を取得して更新し続けることが求められます。

更新が必要な分、FP2級の取得者(約122万人)よりもAFP認定者(約15万2千人)の方がぐっと少なくなっています。裏を返せば、AFPを持ち続けているということは「継続的に学び続けているFP」の証ともいえます。

公式データを見ると、AFP認定者数は2010年代に16万人台まで増加した後、近年は微減傾向にあります(2022年1月時点で164,129人 → 2026年6月時点で152,295人)。資格更新コストや継続教育の負担感も影響していると考えられます。


CFP認定者数:約2万8千人

FP資格の中でもっとも難易度が高く、権威ある資格として知られているのがCFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)です。

資格認定者数データ基準日
CFP認定者28,189人2026年6月1日現在

CFPはアメリカ発の国際資格で、世界27カ国・地域で導入されています。日本のCFP認定者数は約2万8千人で、世界全体(236,300人:2025年12月末時点)の中では米国・中国に次ぐ第3位の規模です。

CFP試験は6つの課目(金融資産運用設計・不動産運用設計・ライフプランニング・リタイアメントプランニング・タックスプランニング・リスクと保険・相続・事業承継設計)すべてに合格する必要があります。一度に6課目受ける必要はなく、1課目ずつ何年かけて合格しても構いません。ただし、各課目の合格率は10〜40%程度と決して簡単な試験ではなく、2025年第1回試験では受験者総数に対する全6課目合格者の輩出率は7.1%でした。

CFPを取得するにはまずAFP認定者になる必要があり、その後6課目の試験に合格し、さらにCFPエントリー研修・通算実務経験3年以上の要件を満たす必要があります。このハードルの高さが、AFPの15万人に対してCFPが約2万8千人にとどまっている理由です。


まとめ:FP資格保有者数の一覧

ここまでの数字を一覧にまとめると、次のようになります。

資格の種類区分保有者数(概数)データ基準
FP3級国家資格約185万人両機関累計合算
FP2級国家資格約122万人両機関累計合算
FP1級国家資格約6万人両機関累計合算
AFP民間資格152,295人2026年6月1日現在
CFP民間資格28,189人2026年6月1日現在

なお、FP技能士(1〜3級)の数字は「累計合格者数」であり、現在もその資格を維持・活用しているかどうかは含みません(国家資格は更新不要のため、合格した全員が保有者としてカウントされます)。一方、AFPとCFPは2年ごとの更新が必要なため、「現在認定されている人数」が即座に確認できます。


数字から見えてくること

この数字を眺めると、FP資格の「ピラミッド構造」がよくわかります。

FP3級が約185万人いるのに対し、FP1級はわずか約6万人。さらにCFPになると約2万8千人まで絞られます。上の資格に進むほど人数は急減し、それだけ希少性と専門性が増していきます。

また、AFPが約15万2千人いる一方でCFPは約2万8千人というのも注目点です。AFPの資格を持ちながら、さらにCFP試験の6課目すべてをクリアするのは容易ではなく、AFPからCFPへの到達率はおよそ19%程度に過ぎません。

不動産の売買・賃貸・相続・住宅ローンなど、お金に関わる場面でFPに相談する機会は多いですが、相手がどのレベルのFP資格を持っているかを知っておくと、より信頼できる相談相手を選ぶ参考になるかもしれません。

【独学体験談】私がFP1級合格に使った参考書5冊と、4ヶ月の勉強スケジュール

ここまで「FP保有者の人数」のデータを見てきましたが、「で、実際にFP1級って独学でいけるの?」と気になる方もいるかもしれません。

結論から言うと、独学でも十分合格できます。私自身、FP1級は完全独学で取得しました。

📅 私の勉強スケジュール(4ヶ月)

私の勉強法は、王道とはちょっと違うかもしれません。実際にやったスケジュールを公開します。

  • 試験4ヶ月前〜1ヶ月前(約3ヶ月間):教科書をひたすら周回。試験日から逆算して「1日何ページやるか」を決めて淡々と進める
  • 試験2〜3週間前:問題集を一気に解く。それまで問題は一切解いていません
  • 試験前日:完全オフ。教科書すら開きませんでした

このスケジュールにしたのは理由があって、FP1級は試験範囲が広いので、当日は完全に「体力勝負」になると分かっていたからです。だからこそ、前日は脳を休ませて万全のコンディションで臨むことを最優先にしました。

「試験前日に詰め込む」「問題集と教科書を並行で進める」みたいな勉強法もありますが、私の場合は「教科書を完璧にしてから、問題集で仕上げる」という直列型のほうが性に合っていました。

⏰ 1日の勉強リズム:「9時〜17時、1時間半ごとに休憩」

4ヶ月間のスケジュールの内訳として、1日の過ごし方も具体的に書いておきます。

  • 勉強時間:毎日9時〜17時(土日も含む)
  • 休憩:1時間半ごとにしっかり取る
  • お昼休憩:きっちり1時間

FP1級は範囲が広く、長時間集中力が必要な試験です。だからこそ、日々の勉強でも「集中と休憩のリズム」を作っておくことが大事だと考えました。1時間半ごとに休憩を入れると、集中力が切れる前にリセットできて、結果的に1日の総勉強時間で見たときの効率が上がります。

「もっと長く勉強した方がいいのでは?」と思うかもしれませんが、私の経験上、休憩を削って長時間やるより、メリハリをつけて毎日継続する方が圧倒的に伸びます

💼 当時の状況:自営業だから可能だった「短期集中」スタイル

正直に書いておくと、私がこのスケジュールを実現できたのは当時自営業で、時間の融通が利いたからです。

4ヶ月間の短期集中で受かりたかったので、その期間は「勉強時間(9時〜17時)には絶対に仕事を持ち込まない」と決めて、仕事は休憩時間や9〜17時以外の時間でこなしていました。

もし会社員の方で「同じスケジュールは無理だ」と感じる場合は、勉強期間を伸ばして総勉強時間を確保する方向で調整するといいと思います。たとえば、

  • 平日:朝1時間+夜2時間=3時間
  • 土日:6〜8時間

このペースなら週20時間程度、4ヶ月で約320時間を確保できます。私の4ヶ月集中(約500〜600時間)には及びませんが、十分合格圏に入る時間数です。

大事なのは「自分の生活リズムに合わせて、無理なく続けられる計画を立てること」。私のスケジュールはあくまで一例で、参考程度に見てください。

参考までに、当時実際に使ったのと同じシリーズの参考書(最新版)をご紹介します。

📘 ① みんなが欲しかった! FPの教科書 1級(Vol.1 / Vol.2)

2025-2026年版 みんなが欲しかった! FPの教科書1級 Vol.1 ライフプランニングと資金計画・リスク管理/年金・社会保険/金融資産運用 [ 滝澤ななみ監修・TAC株式会社(FP講座)著 ]

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2025-2026年版 みんなが欲しかった! FPの教科書1級 Vol.2 タックスプランニング/不動産/相続・事業承継 [ 滝澤ななみ監修・TAC株式会社(FP講座)著 ]

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(2026/5/30 20:49時点)
感想(0件)

メイン教科書として使っていたのがこのシリーズです。Vol.1は「ライフ・リスク・金融資産」、Vol.2は「タックス・不動産・相続」を収録しています。分冊なので持ち運びしやすいのと、図解が多くてわかりやすいのが◎。

このシリーズを3ヶ月かけて、ひたすら何周も読み込みました。試験日から逆算して「1日◯ページ」とノルマを決めて、淡々と進めるのがコツです。

周回するときは1周目は青ペン、2周目は赤ペン、というふうに色を変えるのがおすすめ。「あ、ここ前回も引っかかったところだ」と再認識できるし、苦手分野が一目でわかります。

📗 ② みんなが欲しかった! FPの問題集 1級

2026-2027年版 みんなが欲しかった! FPの問題集1級 [ TAC株式会社(FP講座) ]

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教科書と完全連動の問題集です。私は試験の2〜3週間前まで、問題集には一切手をつけませんでした

これには賛否あると思いますが、私の場合は「教科書で土台を作りきってから、問題集で実力をテストする」方が、知識の定着と本番対応力の両方を効率よく上げられました。中途半端に問題集を解いても、知識が固まっていない段階では「解けない→落ち込む→モチベーション低下」の悪循環に陥りやすいんです。

逆に、教科書を3ヶ月かけてしっかり頭に入れた状態で問題集に入ると、「あ、これ知ってる」「これは引っかけだな」と分かるようになっていて、楽しく解き進められました。

📕 ③ 直前期に:TAC直前予想模試 FP技能士1級

2026年5月試験をあてる TAC直前予想模試 FP技能士1級【解答用紙DLサービスつき/直前対策演習問題集/3回分の模試掲載/実技試験対策対応】(TAC出版)

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感想(0件)

試験1ヶ月前くらいから取り組んだ予想模試です。

ただし正直に言うと、予想は全然当たりませんでした(笑)。

FP1級の試験範囲は本当に広いので、「ヤマを張る」勉強法は通用しません。ただ、本番の試験形式に慣れる練習としては有用でしたし、解説を読むことで「自分が弱い分野」を可視化できる効果はあります。

📙 ④ 実技試験対策:1級FP技能検定実技試験 精選過去問題集

1級FP技能検定実技試験(資産設計提案業務) 精選過去問題集 2026年版

価格:2500円
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感想(2件)

FP1級は学科試験に合格した後、実技試験(FP協会の資産設計提案業務、または金財の資産相談業務)を受ける必要があります。私はFP協会ルートだったので、こちらの過去問題集で対策しました。

正直、記憶があいまいな部分もあるんですが(笑)、実技試験は「学科で覚えた知識を、具体的な相談ケースに当てはめて答える」形式なので、過去問を解いて「出題パターンの型」に慣れるのが最短ルートです。

学科に比べて市販の参考書が少ないジャンルなので、この精選過去問題集はかなり貴重な一冊です。

🎯 独学で挑む方へ、私からのアドバイス

FP1級は範囲が広く、傾向を読むのも難しい試験です。だからこそ、「網羅的に薄く、でも何度も繰り返す」のが王道だと思います。

そして最後にもう1つだけ。試験前日は絶対に詰め込まないこと

FP1級の試験は、学科だけで基礎編(午前)と応用編(午後)の2部構成で1日がかり。直前に焦って詰め込んだ知識は、本番の集中力低下のほうがダメージが大きいんです。「前日は脳を休ませる」、これが意外と合否を分けると私は思っています。

参考書1冊を100点まで完璧に仕上げる必要はなく、「教科書」「問題集」「予想模試」「実技過去問」をそれぞれ70〜80点レベルで回す方が、合格には近道です。

ちなみに、上記5冊すべて揃えても約2万円。スクール代(10〜30万円)と比べると、独学のコストパフォーマンスは圧倒的です。ぜひ挑戦してみてください。


📎 参考・出典


✍️ この記事を書いた人|ほげたろう

宅建士(2014年取得)・FP1級(2019年取得)保有のフルスタックエンジニア。不動産系サービス会社に勤務しながら、飛び込み営業時代や不動産投資の失敗も含めたリアルな体験をもとに「不動産ゼロからナビ」を運営。4人家族、地方在住。「難しそう」を「なんとかなる」に変える情報を発信中。

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