千葉の主要エリア vs 東京23区犯罪件数、どっちが多い? 安心して暮らせる街はどこなのかまとめてみた
「千葉への移住を考えてるけど、治安って大丈夫なのかな…?」「子どもがいるから、安全なエリアじゃないと不安」──都内からの移住を検討し始めると、真っ先に気になるのが治安のことですよね。
結論から言うと、千葉の主要な移住エリアの犯罪率は東京23区の平均より約19%低いです。ただし「千葉ならどこでも安全」ではなく、エリアによって大きな差があるので、場所選びがめちゃくちゃ大事なんです。
この記事では、宅建士・FP1級保有で不動産業界に勤務する筆者が、千葉県警察と警視庁が公表している令和5年(2023年)の公式データをもとに、千葉の主要市と東京23区の犯罪率を徹底比較しました。
読み終えるころには「どのエリアが安全で、どこを避けるべきか」がデータで判断できるようになるので、家族の安心のためにもぜひ最後までチェックしてみてください。
データで見る 治安の真実 2023
千葉の主要エリア vs 東京23区犯罪件数、
ぶっちゃけどっちが多いの?
「千葉に移住したら治安が心配」という声、よく耳にします。でもこれ、ちょっと待って。実際のデータを見ると、千葉の主要市全体の犯罪率は東京23区の平均よりも約19%低いんです。ただし、エリアによって大きく差があるので、「どこに住むか」がめちゃくちゃ大事。
今回は、千葉県警察と警視庁が公表している令和5年(2023年)の刑法犯認知件数データをもとに、千葉県の移住者が候補にあげやすい主要エリアと、東京23区全区を比較してみました。人口10万人あたりの件数(=犯罪率)で正規化しているので、「人口が多いから件数も多い」という誤魔化しなしの、本当の治安比較です。
📊 千葉主要エリアの治安ランキング(2023年)
まずは千葉県内の移住先候補エリアを安全な順に並べてみました。人口10万人あたりの刑法犯認知件数が少ないほど「治安が良い」ということになります。
| 順位 | エリア | 認知件数(件/年) | 10万人あたり | 安全度 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 流山市 | 930件 | 449件 | ✅ 安全 |
| 2位 | 佐倉市 | 793件 | 472件 | ✅ 安全 |
| 3位 | 船橋市 | 3,253件 | 504件 | 🟢 普通 |
| 4位 | 鎌ケ谷市 | 578件 | 525件 | 🟢 普通 |
| 5位 | 松戸市 | 2,631件 | 528件 | 🟢 普通 |
| 6位 | 市川市 | 2,719件 | 548件 | 🟢 普通 |
| 7位 | 柏市 | 2,492件 | 577件 | 🟢 普通 |
| 8位 | 印西市 | 648件 | 617件 | 🟡 やや注意 |
| 9位 | 浦安市 | 1,083件 | 633件 | 🟡 やや注意 |
| 10位 | 八千代市 | 1,287件 | 637件 | 🟡 やや注意 |
| 11位 | 習志野市 | 1,137件 | 646件 | 🟡 やや注意 |
| ── 千葉市 行政区別 ── | ||||
| – | 千葉市 緑区 | 637件 | 490件 | ✅ 安全 |
| – | 千葉市 花見川区 | 923件 | 521件 | 🟢 普通 |
| – | 千葉市 若葉区 | 941件 | 636件 | 🟡 やや注意 |
| – | 千葉市 美浜区 | 988件 | 654件 | 🟡 やや注意 |
| – | 千葉市 稲毛区 | 1,067件 | 663件 | 🟡 やや注意 |
| – | 千葉市 中央区 | 2,454件 | 1152件 | 🔴 要注意 |
※ 人口データは千葉県毎月常住人口調査(令和5年1月1日)に基づく概算値です。
💡 千葉県内ランキングから見えてくること
- 流山市は「10万人あたり449件」で千葉主要市では最も安全。東京の杉並区(429件)・世田谷区(435件)に近い水準です。
- 千葉市は区によって大きく差がある。中央区は繁華街・商業地を抱えるため1,152件とかなり高め。緑区は490件台で落ち着いています。
- 船橋市は認知件数こそ県内最多(3,253件)ですが、人口が64万人超と多いため犯罪率では504件と中間的。
- 浦安市は認知件数1,083件で犯罪率633件。東京ディズニーリゾートへの来訪者による犯罪も含まれるため、住宅地の実態はもう少し安全と考えられます。
📊 東京23区 犯罪発生率ランキング(2023年)
次は、東京23区のランキングを見てみましょう。人口10万人あたりの刑法犯認知件数で比較しています。「あの区より都会だから危ない」という固定観念を、数字で壊してみます。
※ 千代田区・台東区は昼間人口が夜間人口より大幅に多いため数値が高くなりやすい点にご注意ください。
| 順位 | 区名 | 認知件数 | 10万人あたり | 安全度 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 杉並区 | 2,519件 | 429件 | ✅ 安全 |
| 2 | 世田谷区 | 4,084件 | 435件 | ✅ 安全 |
| 3 | 文京区 | 1,104件 | 460件 | ✅ 安全 |
| 4 | 練馬区 | 3,480件 | 464件 | ✅ 安全 |
| 5 | 目黒区 | 1,346件 | 473件 | 🟢 普通 |
| 6 | 板橋区 | 2,916件 | 500件 | 🟢 普通 |
| 7 | 品川区 | 2,146件 | 511件 | 🟢 普通 |
| 8 | 大田区 | 3,851件 | 520件 | 🟢 普通 |
| 9 | 中野区 | 1,976件 | 573件 | 🟢 普通 |
| 10 | 北区 | 2,052件 | 576件 | 🟢 普通 |
| 11 | 荒川区 | 1,326件 | 609件 | 🟡 やや注意 |
| 12 | 足立区 | 4,222件 | 609件 | 🟡 やや注意 |
| 13 | 江東区 | 3,254件 | 615件 | 🟡 やや注意 |
| 14 | 江戸川区 | 4,289件 | 620件 | 🟡 やや注意 |
| 15 | 葛飾区 | 2,853件 | 630件 | 🟡 やや注意 |
| 16 | 墨田区 | 2,137件 | 776件 | 🟡 やや注意 |
| 17 | 中央区 | 1,828件 | 1050件 | 🔶 注意 |
| 18 | 豊島区 | 3,405件 | 1127件 | 🔶 注意 |
| 19 | 港区 | 2,980件 | 1137件 | 🔶 注意 |
| 20 | 台東区 | 2,805件 | 1311件 | 🔶 注意 |
| 21 | 渋谷区 | 3,388件 | 1389件 | 🔴 要注意 |
| 22 | 新宿区 | 5,537件 | 1585件 | 🔴 要注意 |
| 23 | 千代田区 | 2,376件 | 3544件 | 🔴 要注意 |
⚖️ 千葉の主要エリア vs 東京23区、直接比べたら?
「じゃあ実際、千葉の移住エリアと都内のどこに住むかを比べたらどうなの?」という疑問に、直接答えてみます。
🏙 東京23区 平均
🌿 千葉 主要市 平均
東京23区全体の平均(678件)と比べると、千葉主要市の平均(547件)は約19%低いという結果に。ただし注意点があります。東京23区の平均は、新宿・渋谷・千代田などの繁華街エリアに引っ張られて高めに出ています。
より公平な比較として、東京の住宅系区(杉並・世田谷・文京・練馬・目黒など10区)の平均は502件。こちらと比べると、千葉の移住人気エリアの方がやや高めになります。つまり「千葉ならどこでも東京より安全」ではなく、エリア選びが超重要ということです。
📈 エリア別 一目比較(10万人あたり)
🤔 「でも移住して、通勤・買い物中に犯罪に遭うのが怖い」という声に答えます
データを見ると千葉主要市は東京23区平均より犯罪率が低いと言えますが、実際に心配なのは「自分や子どもが被害に遭う可能性」ですよね。少し掘り下げてみます。
- 🏠 住宅地での侵入窃盗(空き巣)
千葉の郊外住宅地は戸建てが多いため、不安を感じる方も多いです。ただし流山・印西などの新興住宅地は、一般的にオートロック・防犯カメラの設置率が高い傾向にあり、実際の発生率も低めです。 - 🚲 自転車盗難
千葉の通勤圏では駅前の自転車盗難がやや多い傾向。ロック二重掛け・駐輪場利用で十分対策可能。東京都内の自転車盗難数とほぼ変わらない水準です。 - 👶 子どもの安全(通学路など)
流山・印西は子育て世代の流入が多く、自治体や学校による見守り活動が活発な地域として知られています。 - 📞 特殊詐欺(オレオレ詐欺など)
これは都市・郊外問わず全国的な問題。千葉でも件数は増加傾向。「知らない番号には出ない」「まず家族に相談する」というルールで大半が防げます。 - 🌙 夜道の安全
千葉の住宅エリアは繁華街がないぶん、夜の人通りが少ない面があります。ただし凶悪犯罪の発生率は都内より圧倒的に低い。移住者のSNS等では「夜が静かで逆に安心」という声も見られます。
🗺️ 治安を重視して移住先を選ぶなら?エリア別まとめ
移住先の治安を重視するとき、「犯罪率だけでなく、街の雰囲気・コミュニティの強さ・子育て環境」も一緒に考えることが大事です。データと定性情報を組み合わせたまとめはこちら。
🏅 安全性 S ランク
- 流山市(449件/10万人)
「母になるなら、流山市。」のキャッチコピーで有名な子育て特化型の市。千葉主要市で最も犯罪率が低く、若い世代が多く地域コミュニティが活発。おおたかの森・南流山は特に安全で人気。 - 佐倉市(472件/10万人)
落ち着いた住宅地として安定した評価。大きな繁華街がなく、静かな環境で子育てしやすい。自然も豊かで、のんびりした雰囲気が好きな方におすすめ。
🥈 安全性 A ランク
- 船橋市(504件/10万人)
認知件数は県内最多だが、人口64.5万人と大きいため犯罪率は中間的。駅周辺の商業地以外の住宅エリアは落ち着いている。船橋駅・西船橋駅から都内へのアクセスも良好。 - 鎌ケ谷市(525件/10万人)・松戸市(528件/10万人)
犯罪率は千葉主要市の中間。大きな繁華街がなく、静かな環境で子育てしやすい。鎌ヶ谷は東武アーバンパークラインで都内直通も可能。
🔍 安全性 B ランク(エリア選びが大事)
- 市川市(548件)・柏市(577件)
都内へのアクセスが良いぶん人口・人通りが多く、犯罪件数は多め。ただし駅から離れた住宅地は静かで安全。エリア選びが大切な地域。 - 浦安市(633件)・八千代市(637件)・印西市(617件)
浦安はディズニーリゾート来訪者の影響、印西・八千代は急速な人口増加と商業施設増が影響。住宅地の治安は数字ほど悪くない可能性あり。
東京23区平均より低い割合
(千葉主要市で最少)
(23区最多。昼間人口の影響大)
犯罪件数が増加傾向
✍️ まとめ:千葉 vs 東京、治安の現実はこうだった
ここまでデータを見てきて、はっきり言えることがあります。
📌 この記事の結論
- 千葉主要市全体(547件)は東京23区全体(678件)より約19%犯罪率が低い。ただしこれは繁華街エリアを含む平均値の比較です。
- 東京の住宅系区(杉並・世田谷・文京・練馬など)の平均は502件で、一部は千葉の主要市より低い。「千葉ならどこでも東京より安全」というわけではない。
- 流山市(449件)・佐倉市(472件)は千葉の中でも特に安全で、東京の住宅系区と同等の水準。子育て世代の移住先として安心。
- 千葉市は区によって差が大きい。緑区(490件)は安全、中央区(1,152件)は繁華街エリアのため高め。
- どのエリアも「駅周辺」「繁華街付近」は高め、「落ち着いた住宅地」は低め、という傾向は千葉も東京も同じ。
- 犯罪率だけでなく、街の雰囲気・子育て環境・通勤利便性をトータルで判断するのがおすすめ。
移住を迷っている方へ。治安の不安は多くの場合、「よく知らないから怖い」という感覚から来ています。今回のデータが示す通り、千葉主要市の犯罪率は東京23区平均より低く、特に流山市・佐倉市は東京の住宅系区と遜色ない安全水準です。
もちろん、治安以外の要素(通勤時間・家賃・子育て支援・教育環境など)も移住先選びには重要。気になる方はこのブログの他の記事も参考にしてみてください。
📎 参考・出典
- 千葉県警察|犯罪の発生状況(刑法犯認知件数)令和5年確定値
- 警視庁|区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(令和5年確定値)
- 東京都総務局統計部|住民基本台帳による世帯と人口(令和5年)
- 千葉県|令和5年千葉県毎月常住人口調査報告書(年報)
✍️ この記事を書いた人|ほげたろう
宅建士(2014年取得)・FP1級(2019年取得)保有のフルスタックエンジニア。不動産系サービス会社に勤務しながら、飛び込み営業時代や不動産投資の失敗も含めたリアルな体験をもとに「不動産ゼロからナビ」を運営。4人家族、地方在住。「難しそう」を「なんとかなる」に変える情報を発信中。