「千葉に引っ越したいけど、子育ての補助金って市によってどのくらい違うの?」

そう思って各市のホームページを調べても、情報がバラバラで比較どころじゃない……。流山市・船橋市・松戸市・佐倉市・鎌ヶ谷市、どの市がいいの?って結局わからないまま、ブラウザのタブだけが増えていく。そんな経験、ありますよね。

結論から言います。5市すべてに国の共通制度(児童手当・保育料無償化・医療費助成)はありますが、「市の独自制度」に大きな差があります。送迎バスがある市、移住者に住宅補助が出る市、自転車購入を補助してくれる市……。あなたの家族のライフスタイルに合った市がどこか、この記事を読めばスッキリわかります。

私は宅建士(2014年取得)・FP1級(2019年取得)を持ち、今は不動産テック企業でAIを使った不動産価格の査定システムを開発しています。「家を売るとき・買うときの情報格差をなくす」がミッション。飛び込み営業時代のリアルな現場経験と、日々データと向き合うエンジニア目線、その両方からこの記事を書きました。

この記事を読めば、5市の子育て補助金・助成金を「横並び」で比較でき、あなたの家族にベストな移住先を選ぶための「お金の判断材料」が手に入ります。各市の詳細記事へのリンクも用意しているので、気になった市はそこからさらに深掘りできますよ。


📋 この記事の目次

  1. 【結論】5市の子育て支援、ひと目でわかる比較表
  2. どの市も同じ!国の共通制度をサクッとおさらい
  3. ここが違う!各市の「独自制度」を比較してみた
  4. 医療費助成の自己負担額、実は市によって違います
  5. 保育料・きょうだい軽減、一番お得なのはどこ?
  6. 給食費の無償化、どこまで進んでる?
  7. 住宅補助・移住支援がある市はここ
  8. タイプ別おすすめ ── あなたに合う市はどこ?
  9. まとめ:「子育て支援のお金」で市を選ぶ時代

【結論】5市の子育て支援、ひと目でわかる比較表

まず結論から。5市の主な子育て支援制度を横並びで比較すると、こうなります。

制度 流山市 船橋市 松戸市 佐倉市 鎌ヶ谷市
出産給付金 全市共通 ── 妊娠届出後5万円+出産後5万円(子ども1人あたり)=合計10万円
医療費助成
(対象年齢)
高校3年まで 高校3年まで 高校3年まで 高校3年まで 高校3年まで
通院の
自己負担
ほぼ0円最安 1回300円 ほぼ0円最安 1回200円最安級 通院1回300円
調剤は無料
児童手当 全市共通 ── 0歳〜高校生まで。2024年10月から所得制限なし。累計約200万円/人
保育料
無償化
全市共通 ── 3〜5歳は保育料無料(国制度)
🌟 独自の
目玉制度
送迎保育ステーション独自
(駅→保育園バス送迎・月2,000円)
きょうだい保育料軽減独自
(第2子半額・第3子無料・年齢制限なし)
妊産婦タクシー最大6万円独自
幼児自転車補助 最大5万円独自
親元近居補助 最大100万円独自
移住者向け住宅補助独自
(リフォーム最大100万円・家賃補助 月2万円×最長24ヶ月)
待機児童ゼロ10年超独自
保育料多子軽減(第2子半額・第3子無料)
給食費
無償化
第3子以降
(小中9年間)
第3子以降
(中学3年まで)
小中全員で段階的に拡充中 第3子以降
(小中9年間)
小学1年生のみ
(全員対象)

※ 2025年度時点の情報です。制度は変更になる場合があります。最新情報は各市の公式サイトをご確認ください。

パッと見でわかるのは、国の共通制度(児童手当・保育料無償化・医療費助成)は5市とも同じということ。差がつくのは「市の独自制度」の部分です。

ここからは、共通制度のおさらいと、各市の独自制度をもう少し詳しく見ていきますね。


どの市も同じ!国の共通制度をサクッとおさらい

まず、千葉県のどの市に住んでも受けられる「国の制度」を整理しておきましょう。これは基本的にどこに住んでも同じなので、サクッとおさらいです。

児童手当 ── 2024年10月から大幅改正

2024年10月に大きく変わったのが児童手当です。所得制限が撤廃されて、世帯年収に関係なく全員がもらえるようになりました。さらに、対象年齢が高校生(18歳の年度末)まで延長。0歳〜18歳まで受け取ると、子ども1人あたり累計で約200万円になります。

共働きで世帯年収830万円くらいのペルソナの方も、これまで所得制限に引っかかっていた可能性がありますが、もう気にしなくてOKです。

保育料の無償化 ── 3〜5歳は全員タダ

認可保育園・幼稚園に通う3〜5歳児の保育料は、どの市でも無料です。年間30〜60万円の節約になるので、これはめちゃくちゃ大きい。0〜2歳も、住民税非課税世帯なら無料になります。

子ども医療費助成 ── 千葉県は高校3年まで

千葉県内の5市すべてで、高校3年生(18歳の年度末)まで医療費助成があります。ただし、通院時の自己負担額は市によって微妙に違うんです。これは後ほど詳しく比較しますね。

出産・妊娠給付金

令和7年(2025年)4月から「妊婦のための支援給付」として法定化され、妊娠届出後に5万円、出産後に子ども1人あたり5万円の合計10万円が全国共通でもらえるようになりました。5市とも同じ金額で、この点では差はありません。


ここが違う!各市の「独自制度」を比較してみた

ここからが本題。国の共通制度はどの市も同じなので、「どこに住むか」を決めるなら、市の独自制度で比較するのが正解です。

5市それぞれの「これはウチだけ!」という目玉制度を紹介します。

🚌 流山市 ── 送迎保育ステーション(全国的にもレア)

流山市の最大の売りは、送迎保育ステーション。駅の近くにあるステーションに朝子どもを預けると、市のバスが保育園まで送ってくれる。お迎えも同様で、バスがステーションまで連れてきてくれるんです。

利用料は月額たったの2,000円。都内で共働きしている夫婦にとって、「通勤途中の駅で子どもを預けて、そのまま電車に乗れる」のは時間的にも精神的にもめちゃくちゃ助かる制度です。全国的にも珍しく、流山市の人口急増の一因とも言われています。

👉 【流山市】子育て補助金・助成金まとめ(2025年最新版)

🚃 船橋市 ── きょうだい保育料の軽減が破格

船橋市は、2024年(令和6年)9月からきょうだい保育料の年齢制限を撤廃しました。これが何を意味するかというと、上の子が小学生以上でも「きょうだい」としてカウントされるので、第2子は保育料が半額、第3子以降はゼロ。

以前は「保育園に同時に通っている子」だけが対象だったので、年の離れたきょうだいは恩恵を受けにくかったんです。この改正で、2人目・3人目を考えているファミリーには船橋市がかなり有利になりました。

👉 【船橋市】子育て補助金・助成金まとめ(2025年最新版)

🚕 松戸市 ── 独自制度の「数」がダントツ

松戸市は、独自制度のバリエーションが5市の中で一番多いです。

まず妊産婦タクシー助成。妊娠後期〜産後の健診や入退院時に使えるタクシー代が、1回3,000円×最大20回で最大6万円も戻ってきます。お腹が大きい時期の移動って本当に大変なので、これはありがたい。

次に幼児2人同乗用自転車の購入補助。電動アシスト付きも対象で、購入費の1/2、最大5万円が助成されます。千葉に引っ越すと車か自転車が移動の中心になるので、地味に助かるやつです。

さらに、親元近居・同居で住宅取得の場合、最大100万円の補助が出ます。もし松戸市内に両親が住んでいるなら、これはかなりの破壊力。

そして松戸市は「共働き子育てしやすい街ランキング」で常に上位にランクインしていて、市内全23駅に保育施設があるのも大きな特徴です。

👉 【松戸市】子育て補助金・助成金まとめ(2025年最新版)

🏠 佐倉市 ── 移住者への住宅補助が手厚い

佐倉市は、移住者向けの住宅補助が5市の中で最も充実しています。

空き家バンクを活用してリフォームすれば最大100万円の補助。さらに、賃貸の場合は月2万円×最長24ヶ月(合計最大48万円)の家賃補助もあります。都内からの移住を考えている方にとって、初期費用を大幅に抑えられるのは大きなメリット。

「都内のマンションを売却して、千葉でもう少し広い家に住みたい」というペルソナ②の方には特にフィットする制度です。

佐倉市は都心からやや距離がありますが、そのぶん住宅価格が抑えめで、自然環境が豊か。「静かな環境でのびのび子育てしたい」という方に向いています。

👉 【佐倉市】子育て補助金・助成金まとめ(2025年最新版)

👶 鎌ヶ谷市 ── 待機児童ゼロ10年超の安心感

鎌ヶ谷市の最大のウリは、待機児童ゼロを10年以上継続していること。「保育園に入れなかったらどうしよう……」という不安が、鎌ヶ谷市なら限りなくゼロに近いんです。

保育料の多子軽減も手厚く、令和3年10月から全世帯対象に拡大。18歳以下の子をカウントして第2子半額・第3子以降無料です。

また、小学1年生の給食費が全員無償化されている点もユニーク。「入学の年だけでも助かる」という声が多い制度です。

市の規模はコンパクトですが、東武アーバンパークライン・新京成線・北総線と3路線が使える交通アクセスの良さも魅力。

👉 【鎌ヶ谷市】子育て補助金・助成金まとめ(2025年最新版)


医療費助成の自己負担額、実は市によって違います

「高校3年まで医療費助成がある」のは5市とも同じなんですが、通院1回あたりの自己負担額が微妙に違います。子どもが小さいうちは病院に行く回数がめちゃくちゃ多いので、ここの差は年間で見ると結構なインパクトがあります。

通院1回の自己負担備考
流山市ほぼ0円千葉県内は現物給付。窓口負担なし
船橋市300円非課税世帯は無料。同月6回以降は無料
松戸市ほぼ0円千葉県内は現物給付。窓口負担なし
佐倉市200円千葉エリアで最安水準
鎌ヶ谷市300円(通院)調剤は無料

流山市と松戸市は窓口負担がほぼゼロ、佐倉市は200円と最安水準。船橋市と鎌ヶ谷市は1回300円ですが、船橋市は同月6回以降が無料になる仕組みがあります。

仮に月4回通院するとして、年間で考えると……

・流山市・松戸市:年間ほぼ0円
・佐倉市:200円×48回=年間約9,600円
・船橋市・鎌ヶ谷市:300円×48回=年間約14,400円

年間1万円以上の差が出るケースもあるので、「よく病院に行く小さい子がいる家庭」にとっては見逃せないポイントです。


保育料・きょうだい軽減、一番お得なのはどこ?

3〜5歳の保育料は全市無料(国制度)ですが、差がつくのは0〜2歳児の保育料と、きょうだいがいる場合の軽減制度です。

きょうだい軽減の比較

きょうだい軽減とは、2人目・3人目の保育料が減額される制度のこと。国の基本ルールでは「保育園に同時に通っている子」を数えますが、市によって独自の拡充をしています。

第2子第3子以降カウント方法
流山市半額無料同時在園児のみ(国基準)
船橋市半額無料年齢制限なし(上の子が小学生以上でもOK)
松戸市半額無料同時在園児のみ(国基準)
佐倉市半額無料同時在園児のみ(国基準)
鎌ヶ谷市半額無料18歳以下の子を全員カウント

船橋市と鎌ヶ谷市は、上の子の年齢制限がないのが大きなポイント。たとえば上の子が小学3年生で下の子が1歳の場合、国の基準だと「1人目」扱いになりますが、船橋市・鎌ヶ谷市なら「2人目」として半額になります。

2人目・3人目を考えている方、年の離れたきょうだいがいる方は、この差をしっかりチェックしておきましょう。


給食費の無償化、どこまで進んでる?

給食費の無償化は全国的にも注目されているテーマですが、千葉県内でも市によって対応がかなり違います。

給食費の無償化状況備考
流山市第3子以降が小中9年間無料──
船橋市第3子以降が中学3年まで無料小学校への拡充も検討中
松戸市段階的に全員無償化を推進中今後の拡充に期待
佐倉市第3子以降が小中9年間無料自校式給食で食育にも力を入れている
鎌ヶ谷市小学1年生のみ全員無料学年を限定した珍しいパターン

給食費は小学校で年間約4〜5万円、中学校で約5〜6万円かかります。第3子以降が9年間無料になると、ざっくり45〜55万円の節約。これは大きいですよね。

ただし現時点では「第3子以降」が条件の市が多く、第1子・第2子は対象外というのが実情。松戸市は全員無償化に向けて動いているので、今後の動きに注目です。

佐倉市は「自校式給食」を採用していて、各学校に給食室があり、栄養教諭が献立を作成しています。お金の面だけでなく、「給食の質」にこだわりたい方にはポイントが高い。


住宅補助・移住支援がある市はここ

都内から千葉への移住を考えている方にとって、「引っ越し費用」や「住宅取得費用」に補助が出るかどうかは大事なポイント。5市の中で住宅系の補助がある市をまとめました。

佐倉市 ── 移住者向け住宅補助が最充実

・空き家バンク活用リフォーム補助:最大100万円
・移住者向け家賃補助:月2万円×最長24ヶ月(最大48万円)

佐倉市は千葉県内でも移住促進に力を入れている市で、住宅系の補助が5市の中で最も手厚い。都内マンションの売却資金を活用して、佐倉市で広い一戸建てを手に入れる……というプランとの相性がバツグンです。

松戸市 ── 親元近居なら最大100万円

・親元近居・同居で住宅取得:最大100万円

松戸市内に親が住んでいる場合に限定されますが、条件に合えば最大100万円の補助が出ます。実家の近くに住みたいけど住宅資金が……という方にはドンピシャの制度。

流山市・船橋市・鎌ヶ谷市

この3市には、子育て世帯向けの移住者限定の住宅補助は現時点では確認できていません。ただし、国の「子育てグリーン住宅支援事業」(省エネ住宅で最大160万円)などは全市で使えるので、住宅購入の際はそちらもチェックしてみてください。


タイプ別おすすめ ── あなたに合う市はどこ?

ここまで制度を比較してきましたが、結局「自分にはどこが合うの?」が一番知りたいところですよね。ライフスタイル別におすすめの市をまとめました。

🏃‍♀️ 共働きで時間がない!効率重視のあなた → 流山市 or 松戸市

流山市の送迎保育ステーションは、朝の「保育園→駅」の移動時間をバッサリ削れる。松戸市は全23駅に保育施設がある体制を整えていて、「どこに住んでも駅の近くに預け先がある」安心感がある。共働きの時間効率を最優先するなら、この2市がベストです。

👶 2人目・3人目を考えている → 船橋市 or 鎌ヶ谷市

きょうだい保育料の軽減が手厚いのは船橋市と鎌ヶ谷市。年齢制限なしでカウントしてくれるので、年の離れた2人目・3人目を計画している方には経済的メリットが大きい。鎌ヶ谷市は待機児童ゼロ10年超の実績もあるので、「保育園に入れるかどうか」の不安が少ないのも強み。

🏠 都内マンションを売って、広い家に住みたい → 佐倉市

売却資金があるなら、佐倉市の住宅補助は見逃せません。リフォーム最大100万円、家賃補助最大48万円。住宅価格も5市の中で最も手ごろなエリアが多く、80〜90㎡の4LDKも現実的に手が届きます。都心へのアクセスはやや時間がかかりますが、「自然豊かな環境でのびのび子育て」を優先するなら最有力候補。

🚕 妊娠中・産後で移動が大変 → 松戸市

妊産婦タクシー最大6万円は5市の中で松戸市だけ。幼児自転車の購入補助もあるので、「まず出産前後の負担を軽くしたい」という方には松戸市がフィットします。

💰 とにかく医療費を抑えたい → 流山市 or 松戸市

医療費の窓口負担がほぼゼロなのは流山市と松戸市。子どもが小さいうちは風邪や中耳炎で月4〜5回通院することもザラなので、年間で見ると万単位の差になります。


まとめ:「子育て支援のお金」で市を選ぶ時代

最後にもう一度、5市の特徴をギュッとまとめます。

🏆 流山市 ── 送迎保育ステーション×医療費ほぼゼロ。共働き効率を最優先したい方に。
🏆 船橋市 ── きょうだい保育料の年齢制限なし。2人目以降を考えている方に。
🏆 松戸市 ── 独自制度の数がダントツ。タクシー・自転車・住宅と幅広くカバー。
🏆 佐倉市 ── 移住者向け住宅補助が最充実。売却資金で広い家を手に入れたい方に。
🏆 鎌ヶ谷市 ── 待機児童ゼロ10年超の安心感。確実に保育園に入りたい方に。

都内の家賃が高くて手狭だったり、マンションの値上がりで買い替えが難しかったり……。そんな悩みを抱えているなら、千葉への移住は「コストを下げながら、暮らしの質を上げる」現実的な選択肢です。

そして、同じ千葉県内でも市によって支援制度はこれだけ違います。「なんとなく」で選ぶのではなく、自分の家族のライフスタイルと制度の相性を確認してから決めるのが、後悔しない移住のコツ。

各市の詳しい制度内容は、以下の個別記事でさらに深掘りしています。気になった市があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。

📖 各市の詳細記事はこちら

👉 【流山市】子育て補助金・助成金まとめ(2025年最新版)
👉 【船橋市】子育て補助金・助成金まとめ(2025年最新版)
👉 【松戸市】子育て補助金・助成金まとめ(2025年最新版)
👉 【佐倉市】子育て補助金・助成金まとめ(2025年最新版)
👉 【鎌ヶ谷市】子育て補助金・助成金まとめ(2025年最新版)


📎 参考・出典

流山市公式サイト|子育て支援情報
船橋市公式サイト|子育て支援情報
松戸市公式サイト|子育て支援情報
佐倉市公式サイト|子育て支援情報
鎌ヶ谷市公式サイト|子育て支援情報
千葉県|地域少子化対策重点推進交付金の活用について
こども家庭庁|児童手当制度


✍️ この記事を書いた人|ほげたろう

宅建士(2014年取得)・FP1級(2019年取得)保有。今は不動産テック企業でAIを使った不動産価格の査定システムを開発。「家を売るとき・買うときの情報格差をなくす」がミッション。飛び込み営業時代や不動産投資の失敗も含めたリアルな体験と、日々データと格闘するエンジニア目線の両方から「不動産ゼロからナビ」を運営。4人家族、地方在住。「難しそう」を「なんとかなる」に変える情報を発信中。

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