世帯年収600〜1,100万円別|千葉移住で「現実的に買えるエリア」を路線別にまとめてみた
「千葉に移住したいけど、どのエリアが自分たちの予算に合うのかわからない」——そう悩んでいませんか?
YouTube やブログで「千葉のおすすめエリアTOP5」みたいな記事を見ても、なんかピンとこないんですよね。当たり前です。世帯年収も家族構成も、毎月の支出のクセも、全員違うから。そのあたりをすっ飛ばして「流山おおたかの森が人気!」と言われても、「でも私たちが買える値段なの?」が全然わからない。
この記事では、そこを徹底的にやります。
世帯年収ごとの「現実的な購入予算」を逆算して、その予算で買える千葉の駅・エリアを路線別に一覧化しました。不動産取引価格情報(国土交通省)や各ポータルの相場データをもとに、都心から通勤できる距離の駅に絞り込んでいます。「この予算なら、この路線のこのあたりが現実的」というところまで落とし込みました。
私は宅建士(2014年取得)・FP1級(2019年取得)を持ち、今は不動産テック企業でAIを使った不動産価格の査定システムを開発しています。「家を売るとき・買うときの情報格差をなくす」がミッション。飛び込み営業時代のリアルな現場経験と、日々データと向き合うエンジニア目線、その両方からこの記事を書きました。
「自分たちは買えるのか?どこなら買えるのか?」——読み終えた後に、霧が晴れるような感覚になってもらえれば嬉しいです。
「おすすめエリア」が刺さらないのには理由がある
ネットで「千葉 住みやすい街」と検索すると、だいたい同じような顔ぶれが並びます。流山おおたかの森、柏の葉キャンパス、新浦安、津田沼、海浜幕張……。でも読み終えて「よし、ここにしよう!」と思える人は少ない。
それは、記事が「そこが人気であること」しか書いていないからです。
不動産選びで本当に大事なのは、そこが人気かどうかではなく、自分たちが経済的に住めるかどうか。
人気エリアの相場が自分の予算を大きく超えていたら、それはただの「見てるだけの物件」でしかありません。逆に「知らなかっただけで、実は自分たちの予算でも全然買える駅」が千葉にはたくさんあります。それを見つけるのが、この記事のゴールです。
まずは、自分たちの「買える上限」を計算するところから始めましょう。
まず「自分たちの予算」を計算する方法
住居費は「手取り月収の25〜30%以内」が目安
FPの世界でよく使われる考え方があります。住居費(ローン返済額)は手取り月収の25〜30%以内に収める、というものです。
三菱UFJ銀行などの金融機関も「理想的な返済比率は手取り収入の20〜25%」と案内しています。子育て世帯や教育費が今後かかる家庭はもう少し低め(20〜25%)にするのが安心です。
ただし、これはあくまで月々のローン返済額の目安。マンションの場合は管理費・修繕積立金(月2〜3万円程度)も加わりますし、固定資産税(年間15〜30万円)もかかります。これらも込みで住居費として計算するのが正しい見方です。
世帯年収から手取りを計算する
額面の世帯年収から手取りを計算するには、おおよそ以下の割合を使います。
| 世帯年収(額面) | 手取りの目安 | 手取り換算 |
|---|---|---|
| 600万円 | 約80% | 約480万円 |
| 700万円 | 約78% | 約546万円 |
| 800万円 | 約76% | 約608万円 |
| 900万円 | 約75% | 約675万円 |
| 1,000万円 | 約73% | 約730万円 |
※社会保険料・所得税・住民税を概算で差し引いた目安。共働きの場合は合算した手取りで計算。
「月々いくらまで払えるか」から逆算する
手取り月収が出たら、住居費として出せる上限額を計算できます。
たとえば世帯年収830万円の共働き夫婦(都内賃貸または都内マンション売却を検討している方)の場合、手取りは年約620万円=月約51万円。この25%なら月12.7万円、30%なら月15.3万円が住居費の上限です。管理費・修繕積立金の2.5万円を引くと、ローン返済に充てられるのは月10〜13万円程度が現実的なラインです。
世帯年収別・現実的な購入予算の目安表
ローン返済額から逆算すると、「いくらの物件まで買えるか」が見えてきます。2026年3月時点の変動金利の実勢(メガバンクで0.67〜0.93%、ネット銀行で0.55%〜)をふまえ、変動金利1.0%・返済期間35年・元利均等返済で計算しました。2026年4月以降もさらなる利上げが見込まれることから、やや保守的な金利を採用しています。頭金はゼロ(フルローン)の場合です。
| 世帯年収(額面) | 手取り月収 | 月々のローン上限 (手取りの25%) |
借入可能予算(目安) |
|---|---|---|---|
| 〜600万円 | 約40万円 | 月10万円 | 約3,400万円 |
| 600〜700万円 | 約44万円 | 月11万円 | 約3,800万円 |
| 700〜900万円都内共働き中心層 | 約50万円 | 月12〜13万円 | 約4,100〜4,500万円 |
| 900〜1,100万円 | 約59万円 | 月14〜15万円 | 約4,800〜5,100万円 |
| 1,100万円〜 | 約68万円 | 月17万円〜 | 約5,800万円〜 |
※変動金利1.0%・35年返済・元利均等返済で試算(2026年3月時点の実勢金利を参考に設定)。管理費・修繕積立金(月2.5万円想定)は別途。金利が下がれば借入可能額は増え、さらに上昇すれば減ります。実際のローン審査や家計状況により異なります。頭金がある場合は借入額をその分減らして計算してください。あくまでも目安としてご活用ください。
たとえば世帯年収830万円の共働き夫婦の場合を例に計算してみます。この830万円という数字は、総務省「家計調査(2023年)」による共働き世帯の平均世帯年収(約831万円)をもとにしています。東京都内に限らず、共働きで千葉への移住を検討している方全般に当てはまりやすい数字です。
手取りは年約620万円=月約51万円。住居費の上限(手取りの25〜30%)は月12.7〜15.3万円ですが、ここからマンションの管理費・修繕積立金(月2〜3万円)を引くと、純粋なローン返済に回せるのは月10〜13万円程度が現実的なラインです。
この返済額で変動金利1.0%・35年返済で計算すると、借入可能予算はおよそ4,100〜4,500万円。これに頭金(都内マンション売却益など)を上乗せすれば、それだけ高い物件も狙えます。頭金1,000万円あれば5,100〜5,500万円まで選択肢が広がります。
ただし注意が必要なのは、金融機関の審査では表の数字よりもっと多く借りられる場合がほとんどだという点。年収の6〜7倍が融資の目安なので、年収830万円なら審査上は5,000〜5,800万円程度まで通ることもあります。「借りられるから買う」ではなく、表の数字(手取りの25%基準)を物件探しの上限として守ることが、将来の家計を守るポイントです。
千葉の路線別・駅別マンション相場と評価
ここからが本題です。千葉県内の都心へのアクセスが良い路線を5つピックアップし、各駅の中古マンション相場(70〜80㎡ファミリー向け・駅徒歩15分以内)を整理しました。
データの出所はダイヤモンド不動産研究所(国土交通省「不動産情報ライブラリ」のデータをAIで分析したもの)、マンションレビュー、SUUMO、アットホームなどの掲載価格です。相場は2024〜2025年時点の目安であり、個別物件の価格とは異なります。
①東京メトロ東西線:都心直通・資産性◎でも価格高め
東西線は大手町・日本橋まで直通で乗り換えなし。通勤利便性は千葉の路線でトップクラスです。ただし人気が高い分、価格も千葉の中では高めです。
| 駅名 | 大手町まで | 70〜80㎡相場(目安) | 予算対応 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 浦安 | 約22分 | 4,000〜5,500万円 | △ 要頭金 | 舞浜エリアに隣接。資産性は高いが価格帯が広い |
| 南行徳 | 約25分 | 3,000〜4,500万円 | ○ 予算内も | 行徳エリアの中でも比較的手頃。静かなファミリー向け住宅街 |
| 行徳 | 約27分 | 3,500〜5,000万円 | ○ 予算内も | 商店街が充実。ファミリーに人気の下町系エリア |
| 妙典 | 約30分 | 3,500〜4,800万円 | ○ 予算内も | 比較的静かで子育て環境◎。公園も多い |
| 原木中山 | 約32分 | 4,000〜5,500万円 | △ 要頭金 | 西船橋乗換も便利。駅前は少し寂しめ |
| 西船橋(乗換) | 約32分 | 4,000〜5,800万円 | △ やや高め | JR総武線・武蔵野線・東葉高速と接続する交通要衝 |
※各駅徒歩15分以内・70〜80㎡の中古マンション売出相場の目安(2024〜2025年時点)。出典:SUUMO・アットホーム・マンションレビュー・三井リハウス等掲載物件を参考に算出。
②JR総武線(快速・各駅停車):通勤の定番。秋葉原・千葉まで一本
総武快速は東京・錦糸町・秋葉原に直結。千葉側では市川・船橋・津田沼がファミリーの激戦区です。快速停車駅(市川・本八幡・船橋・津田沼・稲毛・千葉)は所要時間が短い分、相場が高め。各駅停車しか止まらない下総中山・東船橋・幕張エリアは割安感があります。
| 駅名 | 東京まで | 種別 | 70〜80㎡相場(目安) | 予算対応 | コメント |
|---|---|---|---|---|---|
| 市川 | 約17分 | 快速 | 5,000〜7,500万円 | ✕ 高い | 都心近く・資産性◎だが一般ファミリー層には厳しい価格帯 |
| 本八幡 | 約22分 | 快速 | 4,500〜7,000万円 | ✕ 高い | 新築タワーが相場を引き上げ中。都営新宿線の始発駅でもあり利便性◎ |
| 下総中山 | 約25分 | 各停 | 3,500〜5,500万円 | △ 予算内も | 快速停車の本八幡・船橋に挟まれた穴場。価格は周辺より抑えめ |
| 西船橋 | 約27分 | 各停 | 4,000〜5,800万円 | △ やや高め | 東西線・武蔵野線・東葉高速と接続。交通利便性が極めて高い |
| 船橋 | 約30分 | 快速 | 4,000〜6,000万円 | △ 要頭金 | 商業施設充実・子育て環境良好。千葉県最大級の繁華街 |
| 東船橋 | 約32分 | 各停 | 3,000〜4,500万円 | ○ 予算内も | 船橋・津田沼の両快速駅に挟まれた静かな住宅街。割安感あり |
| 津田沼 | 約35分 | 快速 | 3,500〜5,500万円 | △ 予算内も | 駅周辺再開発が進行中。奏の杜エリアはファミリー人気No.1 |
| 幕張本郷 | 約38分 | 各停 | 2,500〜4,000万円 | ◎ 予算内 | バスで幕張メッセへ10分。快速駅ではないが価格は手頃 |
| 幕張 | 約40分 | 各停 | 2,500〜4,000万円 | ◎ 予算内 | 海浜幕張まで自転車圏内。ゆったりとした住宅街 |
| 新検見川 | 約42分 | 各停 | 2,500〜4,000万円 | ◎ 予算内 | 閑静な住宅地。千葉市内で暮らしやすい生活圏 |
| 稲毛 | 約44分 | 快速 | 2,500〜4,000万円 | ◎ 予算内 | 千葉市内で比較的手頃。落ち着いた住宅街。快速停車で利便性◎ |
| 西千葉 | 約46分 | 各停 | 2,000〜3,500万円 | ◎ かなり手頃 | 千葉大学の最寄り。静かで住みやすく価格も割安 |
| 千葉 | 約48分 | 快速 | 3,000〜5,000万円 | ○ 予算内も | 千葉市の中心駅。モノレール・京成との接続で利便性◎ |
※東京までの所要時間は快速利用時の目安。各駅停車のみ停車の駅は各停での所要時間。70〜80㎡の中古マンション売出相場の目安(2024〜2025年時点)。
③JR京葉線:東京ディズニーランド沿線。海が近いベイエリア
京葉線は舞浜・新浦安・海浜幕張と、ブランド力の高い駅が並ぶ人気路線です。ただし東京駅では地下深く、乗換に時間がかかるのがデメリット。テレワーク比率が高い人や、有楽町・新橋方面への通勤者には向いています。
| 駅名 | 東京まで | 70〜80㎡相場(目安) | 予算対応 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 舞浜 | 約16分 | 5,000〜8,000万円 | ✕ 高い | ディズニーリゾートの最寄り。ブランド力が高く相場は別格 |
| 新浦安 | 約20分 | 4,500〜7,000万円 | ✕ 高い | 計画都市で街並み美しい。相場は高水準で安定。タワマン多数 |
| 市川塩浜 | 約23分 | 2,500〜4,000万円 | ○ 予算内も | 工場地帯に近く地味な印象だが価格は手頃。穴場的存在 |
| 二俣新町 | 約25分 | 2,500〜3,800万円 | ◎ 予算内 | 住宅地として静か。南船橋の再開発エリアへのアクセスも良好 |
| 南船橋 | 約26分 | 3,500〜5,000万円 | △ 予算内も | 三井ショッピングパーク隣接。大型再開発が進行中で注目度上昇 |
| 新習志野 | 約30分 | 2,500〜4,000万円 | ◎ 予算内 | 習志野市の玄関口。落ち着いた住宅街で価格が手頃 |
| 幕張豊砂 | 約32分 | 3,000〜4,500万円 | ○ 予算内も | 2023年開業の新駅。イオンモール直結で生活利便性◎ |
| 海浜幕張 | 約34分 | 3,500〜5,000万円 | △ 予算内も | 幕張メッセ・大型商業施設充実。公園が多く子育て◎ |
| 検見川浜 | 約37分 | 2,500〜3,500万円 | ◎ 予算内 | 海が見えるのにリーズナブル。千葉市で穴場的エリア |
| 稲毛海岸 | 約40分 | 2,000〜3,200万円 | ◎ かなり手頃 | 千葉TOP級の安さ。広さ確保しやすくファミリーに穴場 |
※各駅徒歩15分以内・70〜80㎡の中古マンション売出相場の目安(2024〜2025年時点)。海浜幕張〜稲毛海岸は快速利用時の所要時間。
④京成本線:都営浅草線直通。羽田・成田へのアクセスも◎
京成線は都営浅草線と直通運転で、新橋・東銀座・押上方面へ一本。東京・大手町に比べてオフィス街の密度は低めですが、下町エリアへの通勤者には便利です。総武線より割安感があります。
| 駅名 | 上野まで(特急等) | 70〜80㎡相場(目安) | 予算対応 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 八千代台 | 約35分 | 2,000〜3,500万円 | ◎ かなり手頃 | 東葉高速線も使え大手町へ。広さ・価格のバランス◎ |
| 勝田台(東葉高速) | 大手町まで約45分 | 2,000〜3,500万円 | ◎ かなり手頃 | 八千代市の中心。自然が多く子育てしやすい |
| ユーカリが丘 | 上野まで約54分 | 2,000〜4,000万円 | ○ 予算内 | 日本唯一の自走式モノレールある計画住宅都市。子育て支援充実 |
| 京成佐倉 | 上野まで約60分 | 1,000〜2,500万円 | ◎ 格安 | 通勤距離は長め。広い3〜4LDKが格安で手に入る |
※各駅徒歩15分以内・70〜80㎡の中古マンション売出相場の目安(2024〜2025年時点)。
⑤北総線・つくばエクスプレス:郊外×低価格×都市機能の両立
北総線の千葉ニュータウン中央、つくばエクスプレス(TX)の柏の葉キャンパスは、「都心から少し遠いけど価格が手頃で住環境が良い」という郊外型の選択肢です。テレワーク比率が高い方や、広さ・緑を優先する方に向いています。
| 駅名 | 都心まで | 70〜80㎡相場(目安) | 予算対応 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 流山おおたかの森(TX) | 秋葉原まで約25分 | 4,000〜5,500万円 | △ 要頭金 | 子育て人気No.1エリア。相場は上昇が続く |
| 柏の葉キャンパス(TX) | 秋葉原まで約30分 | 3,500〜5,000万円 | △ 予算内も | スマートシティ計画都市。公園・医療・教育環境が整備済み |
| 千葉ニュータウン中央 | 日本橋まで約45分 | 2,500〜4,000万円 | ◎ 予算内 | 大規模公園・商業施設・医療充実。新築供給も多め |
※各駅徒歩15分以内・70〜80㎡の中古マンション売出相場の目安(2024〜2025年時点)。
世帯年収×路線で「現実的なエリア」が見えてくる
ここまでのデータを合わせると、「自分たちの世帯年収なら、どのエリアが現実的か」が一気に絞り込めます。各路線の相場をもとに、予算帯別に候補を整理しました。
| 世帯年収 | 借入可能予算 | 現実的な候補エリア(フルローン) | 頭金1,000万円ありの 追加候補エリア |
|---|---|---|---|
| 〜600万円 | 〜3,600万円 | 稲毛海岸、検見川浜、二俣新町、西千葉、稲毛、八千代台、勝田台、京成佐倉 | 千葉ニュータウン中央、幕張・新検見川・幕張本郷、妙典・南行徳、東船橋 |
| 600〜700万円 | 〜3,960万円 | 稲毛海岸、検見川浜、西千葉、稲毛、幕張・新検見川、千葉ニュータウン中央、八千代台、勝田台 | 新習志野、幕張豊砂、東船橋、妙典・行徳・南行徳、海浜幕張(築古) |
| 700〜900万円 (共働き中心層) |
4,300〜4,700万円 | 千葉ニュータウン中央、妙典・行徳・南行徳、稲毛・幕張エリア全般、海浜幕張、東船橋、新習志野、津田沼(一部)、南船橋(一部) | 船橋、下総中山、柏の葉キャンパス、南船橋、浦安(一部)、流山おおたかの森(一部)、市川塩浜 |
| 900〜1,100万円 | 5,000〜5,400万円 | 船橋、津田沼、海浜幕張、南船橋、浦安(一部)、流山おおたかの森(一部)、西船橋 | 本八幡、新浦安(一部)、原木中山 |
| 1,100万円〜 | 6,100万円〜 | 新浦安、市川、本八幡、船橋・津田沼(新築含む)、舞浜周辺 | 東西線主要駅全般、舞浜・新浦安(新築・駅近) |
※あくまでも相場からの概算目安。物件の築年・間取り・駅距離によって大きく変わります。個別物件は必ず現地確認・専門家相談を。
たとえば「世帯年収830万円・頭金1,000万円あり(売却益で用意)」なら予算5,100〜5,500万円で探せます。そうなると船橋・津田沼・南船橋・柏の葉キャンパス・流山おおたかの森・新浦安の一部まで射程に入ってくるわけです。選択肢は相当広がります。
逆に「まずフルローンで早く動きたい」という都内賃貸からの購入なら4,100〜4,500万円の範囲です。千葉ニュータウン中央・妙典〜行徳エリア・海浜幕張・東船橋・新習志野あたりが現実的な本命になります。総武線各停のみの駅(東船橋・幕張本郷・幕張・新検見川・西千葉)は快速停車駅より割安で、同じ予算でも広さや築年にゆとりが出やすいのでチェックしてみてください。
💡 ほげたろうコラム:自宅購入も「投資」として考えると見え方が変わる
「住むための家」と「投資物件」は別物——そう思っている人は多いのですが、私はそうは思っていません。自宅の購入も、れっきとした不動産投資です。
たとえば、千葉県の中古マンション平均価格は2014年比で+107.9%に達しています(ダイヤモンド不動産研究所、2026年3月時点)。10年前に2,200万円で買った物件が今4,500万円になっているということ。これを知って買うのと、知らずに買うのとでは、将来の「住み替え」や「売却」の選択肢が全然違ってきます。
私自身、不動産投資の失敗も含めて13件の取引経験があります。その経験から言えるのは「知識があれば損をしない」ということ。逆に、知識なく買うと将来の選択肢がグッと狭まります。千葉への移住を検討しているなら、買う前にぜひ一度、不動産投資の基礎を学んでみてください。
予算が合ったら、次は「譲れない条件」を絞る
「このエリアは自分たちの予算でも手が届く」とわかったら、次のステップに入ります。それは自分たちにとって「これだけは外せない」条件を3つに絞ることです。
よくある失敗は、条件を欲張りすぎること。「駅近・広い・新しい・子育て環境良好・治安がいい・保育園空きがある……」と並べると、永遠に物件が見つかりません。
条件を決める3つの問いかけ
- ✅ 通勤時間は何分まで許容できるか?
夫婦で勤務先が異なる場合、どちらを優先するか先に合意しておく。1時間を超えると生活の質が落ちがちです。 - ✅ 子どもの保育・教育環境で外せない条件は何か?
「認可保育園に入りやすいか」「小学校の評判」「学童・塾の選択肢」などを優先順位づけしておく。 - ✅ 将来「売れる」物件かどうかを意識しているか?
駅から徒歩10分以内・大手分譲・管理状態が良い物件は資産性が高い。将来の住み替えを想定するなら「出口」も考えておく。
この3つが決まると、物件検索の精度が一気に上がります。「自分たちには何が必要か」が明確になれば、SUUMOやアットホームで無駄なく絞り込めるようになります。
千葉の治安データも確認しておこう
「千葉って治安は大丈夫?」という疑問もよくあります。千葉県全体と東京23区の犯罪件数比較については、当ブログの別記事で詳しく解説しています。
→ 千葉の主要エリア vs 東京23区 犯罪件数ランキング(実際のデータで比較)
まとめ:千葉移住、あなたはどのエリアから検討すべきか
最後に整理します。
千葉移住で「住みやすいエリア」を探す前に、やるべきことは1つ。「自分たちが経済的に住めるエリアを先に絞る」ことです。そこから検討を始めると、無駄な情報に振り回されなくなります。
この記事のポイントをまとめると:
- 🔵 住居費は手取り月収の25〜30%以内が安全ライン(FP基準)
- 🔵 世帯年収830万円(フルローン)なら現実的な上限は4,100〜4,500万円
- 🔵 頭金1,000万円があれば5,100〜5,500万円まで選択肢が広がる
- 🔵 「リーズナブル×通勤便利」の穴場は稲毛・妙典・行徳・海浜幕張・千葉ニュータウン中央あたり
- 🔵 子育て人気エリア(流山・柏の葉)は相場が上昇傾向なので早めの動きが吉
- 🔵 物件を探すときは「通勤時間・子育て環境・将来の売れやすさ」の3条件を先に決める
千葉は広い。「全部見ようとするとキリがない」と途方に暮れる人もいます。でも今回のような「予算から逆算して路線・駅を絞る」アプローチを使えば、見るべきエリアはかなり絞り込めます。
まずは今日、「自分たちの手取り月収の25%はいくらか」を計算してみてください。それが、千葉移住の第一歩です。
千葉移住に向けて不動産を購入するなら、「自宅購入も投資である」という視点を持つことが、将来の失敗リスクを大きく下げます。千葉県の中古マンション価格は過去10年で+107.9%(ダイヤモンド不動産研究所・2026年3月時点)と大きく値上がりしており、買う場所・買うタイミングの知識が、将来の家計を守ることに直結します。
私が不動産投資の基礎を学んだファイナンシャルアカデミーの不動産投資スクールは、「知識があれば損をしない」を体系的に学べる場所です。自宅購入を検討している方にこそ、ぜひ知っておいてほしい内容が詰まっています。
本記事に記載された不動産価格・相場は、各種ポータルサイトや公的データをもとにした目安であり、個別物件の実際の価格を保証するものではありません。不動産価格は市場環境・物件の個別条件・経済情勢等により変動します。住宅ローンの借入可能額・返済計画については、必ず金融機関または資格を持つFPにご相談ください。本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的・金融的アドバイスではありません。
✍️ この記事を書いた人|ほげたろう
宅建士(2014年取得)・FP1級(2019年取得)保有。今は不動産テック企業でAIを使った不動産価格の査定システムを開発。「家を売るとき・買うときの情報格差をなくす」がミッション。飛び込み営業時代や不動産投資の失敗も含めたリアルな体験と、日々データと格闘するエンジニア目線の両方から「不動産ゼロからナビ」を運営。4人家族、地方在住。「難しそう」を「なんとかなる」に変える情報を発信中。