メキシコペソをみんなのFXで運用してみる ― 第0回:口座申込・戦略の仮説・正直なリスク整理
みんなのFXでメキシコペソを
スワップ運用してみる
5年間・累計480万円のプラス実績。2025年は不動産購入のため含み損ポジションを整理して現金化。そのリアルな経緯を正直に公開しながら、口座移行から週次で記録していく連載です。
「これ、ほんとに大丈夫なの?」― セントラル短資FXからの乗り換えを決めた理由
セントラル短資FXでメキシコペソを運用してきた。5年間、コツコツと続けてきた。2020年〜2024年は毎年黒字で、累計は約480万円のプラス。「まあまあうまくいってるじゃないか」と思っていた。
ただ、2025年に一度大きく動きがあった。不動産購入のために自己資金700万円ほどが必要になり、含み損が出ていたポジションを整理して現金化した。その時の確定損が約92万円だ。
誤解してほしくないのだが、これは「2025年になって急に負けた」という話ではない。含み損はずっとあった。ただ、それ以上にスワップがコツコツ積み上がり続けていたので、5年間トータルでは480万円のプラスになっている。今回は不動産購入という目的があって意図的に現金化しただけだ。相場が良ければ勝てる、悪ければ負ける。それだけのことだし、手法が正解かどうかも今でもわからない。そういうスタンスで運用している。
そんな中で「みんなのFXに乗り換えよう」と決めた。理由はシンプルだ。スワップポイントの高さと、それが長期的に安定しているかどうかをあらためて調べ直したからだ。
ちなみに私はFP1級を持っていて、10年以上投資を続けてきた。含み損が300万円を超えた時期もある。この連載は、うまくいくかどうかわからない取り組みを、正直に週次で報告していくものだ。まだ口座は開設されていない。ポジションはゼロ。8.80円の指値を置いて待つ、そこからの記録だ。
そもそも「スワップポイント」って何がおいしいの?
スワップポイント(金利差調整分)とは、「2国間の金利差をFX会社が毎日口座に反映してくれる仕組み」だ。高金利通貨(メキシコペソ)を買いで保有していると、毎営業日、一定額が口座に積み上がる。
メキシコの政策金利は2026年3月26日時点で6.75%(メキシコ中銀発表)。日本の政策金利は2025年12月時点で0.75%(日本銀行)。この約6%の金利差がスワップポイントの原資になっている。
数字だけ見ると魅力的だが、為替が動けばスワップ収入など一瞬で吹き飛ぶ。私自身、2025年にそれを経験した。「利回り12%」という数字だけ見て飛びつくのは危険だ。
なぜ「みんなのFX」を選んだのか ― スワップ比較と移行の決め手
5年間お世話になったセントラル短資FXに不満があるわけではない。ただ、スワップポイントの水準を各社比較したとき、みんなのFXのLIGHTペアが業界上位にあることが確認できた。
| FX会社 | 1日スワップ(10万通貨) | スワップ水準 | スプレッド | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| みんなのFX 移行先 |
LIGHTペア・2026/3/3時点
|
★★★ 業界最上位 | 0.2銭 | スワップNo.1キャンペーン実施中 |
| セントラル短資FX | ★★☆ 中〜上位 | 0.3銭 | 5年間の実績あり | |
| GMOクリック証券 | ★★☆ 上位 | 0.3銭 | 安定性高い |
さらに、みんなのFXは「スワップNo.1チャレンジキャンペーン」を実施している。他社より1円でも安ければ差額を後日プレゼントする施策だ。スワップの高さを維持しようとする姿勢が見えた。それが乗り換えを後押しした。
手法の仮説 ― 「2つの収益軸」で動かし続ける
今回の運用で大事にしたいのは、収益の軸を2本立てにすることだ。一本はスワップ、もう一本はキャピタル(売買益)。この2軸を同時に動かし続けるのが、5年間やってきて「これなら長く続く」と実感した形だ。
よくある「ガチホしてスワップだけもらう」という運用は、含み損が膨らんでも何もできない状態に陥りやすい。逆に「利確だけ狙う短期売買」は、スワップを受け取る前に売り切ってしまい、長期保有のメリットを捨てることになる。だから両方取りにいく。
10銭 × 10万ペソ = 10,000円 / 1トレード
具体的な売買フロー ― ヒットアンドアウェイのイメージ
「どういう順番で売買するのか」を実際のレートで示すと、こういうイメージだ。
ポイントは「含み損のポジションは売らない、含み益が出たポジションは早めに売る」という非対称な管理だ。下落した分はスワップで少しずつ回収しながら耐え、上昇した分はすぐキャピタルとして確定させる。9.45円から6.90円まで含み損が300万円を超えても保有し続けられたのは、このやり方で小さな利確を積み重ね続けていたからだと思っている。
なぜ「早めの利確」が必要だと考えるのか ― 中期的な下落圧力
長期的にはメキシコペソに強気の見方をしている。平均年齢が若く人口も多い、資源が豊富、観光産業もある、そしてアメリカに地理的に近い。アメリカが発展し続ける限り、その恩恵を受けやすい国だ。
ただ、中期的な目線では下落への圧力が強めだと見ている。理由は複数ある。
円高方向への圧力。ペソ/円は下落しやすい。
スワップ低下+ペソ安方向への圧力。
資源国メキシコのペソには下落圧力。
新興国通貨は真っ先に売られやすい。
労働力・消費の成長余地が大きい。
石油・農業・観光の外貨収入が安定。
USMCA(米墨加協定)でアメリカの恩恵を受けやすい。
長期では円安修正とペソ高が同時に来れば大きなリターン。
※ ロスカット限界(4.60円)はスワップなし・現在の証拠金水準での概算。スワップ積み上げにより変動します。
8.60円を割り込んだら1万ペソ単位に切り替えて慎重モードへ。7.80円がナンピン停止の安全ライン(10万ペソ×11回で到達する想定)。
7.80円停止後は追加入金なしでもロスカット回避ラインは約4.50〜4.60円まで耐えられる計算。コロナショック最安値4.20円には届かないが、スワップ積み立てで約2年あれば対応可能になる。
※証拠金・スワップ水準・レートにより変動します。あくまで概算の目安。
メキシコペソの「今」― 利下げが続くスワップへの影響
メキシコ中央銀行(バンコ・デ・メヒコ)は2024年3月から利下げを継続している。2026年3月26日の会合で政策金利を0.25%引き下げ、6.75%とすることを決定した(ロイター・日本経済新聞報道)。
メキシコの政策金利が下がれば、日本との金利差が縮小し、スワップポイントも今後さらに低下する可能性がある。注意したいのは「レート低下×政策金利低下」のダブルで下がる構造だ。現在8.85円水準で158円/日のスワップが、仮に7.80円まで下落した場合、レートの低下に加え利下げの影響も重なり約140円/日程度まで低下する見込みだ(概算)。「今は158円でも、1〜2年後には100円台に落ちる可能性がある」という前提で運用プランを組む必要がある。それでもなお、現時点では金利差は相当程度あり、スワップ運用の旨みは残っている。リスクを知った上で選ぶこと、それが大事だと思っている。
高金利通貨の「本音」― スワップをもらいながら沈んでいく感覚
スワップ運用の説明を見ると「毎日お金が入ってくる」という部分が強調されがちだ。でも実際に経験した者として言えば、含み損が膨らんでいるときのスワップは「慰め料」にしかならない。
2025年、私は含み損が出ていたメキシコペソのポジションを整理して約92万円の確定損を出した。理由は不動産購入のために現金が必要だったからで、「急に負けた」わけじゃない。含み損はずっとあったが、スワップがコツコツ積み上がり続けていたので5年間のトータルはプラスだった。ただ、ポジションを手放すときに「スワップをもらいながらじわじわ沈んでいた時間」の重さを改めて実感した。
だから今回の連載で大事にしたいのは、きれいな数字だけを見せないことだ。含み損がいくらになったか、証拠金維持率がどうか、それも含めて毎週正直に報告する。うまくいけば「やっぱりスワップ運用はいい」という話になるし、うまくいかなければ「こういうリスクがあるのか」という話になる。どちらにせよ、あなたの参考になれば、それでいいと思っている。
今週のステータスと、次回の報告内容
次回は「口座開設が完了したこと」「初めてポジションを持ったこと(または指値が入らなかった経緯)」を報告する予定だ。スワップを初めて受け取ったら、その金額もきちんと公開する。
うまくいくかどうか、一緒に見届けてくれると嬉しい。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。掲載データは執筆時点のものであり、最新情報は各公式サイトをご確認ください。
📎 参考・出典
- みんなのFX(トレイダーズ証券)公式サイト|スワップポイント掲載ページ
- 日本経済新聞|メキシコ、2会合ぶり利下げ再開(2026年3月27日)
- 日本銀行|金融政策・金利データ
- Trading Economics|メキシコ政策金利の推移