「西千葉の再開発、気になってるけど実際どのくらいスゴいの?」そう思ったことありませんか?

結論から言います。西千葉は今、千葉市で最も「買い時・住み時」のエリアのひとつです。

東大跡地(約75,000㎡)を舞台に、国内トップ6社のデベロッパーが手を組んだ「千葉 学美の杜」プロジェクト。2026年春から商業施設がオープンし始め、2028年に街の全容が完成する予定です。でも、「どこに何ができるの?」「不動産価格はどう動くの?」「実際の生活環境はどうなの?」という肝心なところが、まだあまり知られていない。

私は宅建士(2014年取得)・FP1級(2019年取得)を持ち、今は不動産テック企業でAIを使った不動産価格の査定システムを開発しています。「家を売るとき・買うときの情報格差をなくす」がミッション。飛び込み営業時代のリアルな現場経験と、日々データと向き合うエンジニア目線、その両方からこの記事を書きました。

この記事を読めば、西千葉駅のスペック・周辺の不動産相場・再開発の全体像・エリアの歴史まで、他では一か所に集まらない情報が全部そろいます。ぜひ最後まで読んでみてください。


西千葉駅ってどんな駅?乗降客数・歴史・通勤データ

「西千葉ってどこ?」という都内在住者も多いと思うので、まず駅のスペックを整理しましょう。

1日の乗降客数は約4万人

JR総武本線(中央・総武緩行線)西千葉駅の1日平均乗車人員は、2024年度で20,421人(出典:JR東日本)。乗降合計では約4万人です。

🚉 1日乗降客数

約4万人
2024年度・乗車人員20,421人×2換算(JR東日本)

📅 開業年

1942年
昭和17年10月1日 国有鉄道として開業

🏢 駅ビル

ペリエ西千葉
約25店舗(2020年リニューアル)

🆕 スマートホームドア

2026年2月
2026年2月11日 使用開始

🚆 都内への通勤時間(目安)

千葉駅まで約3分
秋葉原まで約42分
東京駅まで約50分
新宿まで約58分
※総武緩行線利用・乗り換え含む目安時間

総武線「西千葉」は通勤しやすい”隠れ快適駅”

西千葉駅は総武快速線が止まらないため「なんとなく不便そう」と思われがちですが、実はそれが大きな誤解。隣の千葉駅で快速に乗り換えてもプラス5分以内。かえってラッシュ時の混雑が緩和されており、座れるケースも多いんです。千葉大学をはじめ複数の大学が徒歩圏にある文教地区なので、朝ラッシュも学生と通勤者が混在する「学生街型ラッシュ」で、都内のターミナル駅ほどの殺伐感はありません。

また、2026年2月にはスマートホームドアが設置されたばかり。再開発とともにインフラ面でも少しずつ進化しています。

駅南口の「マロニエ通り」という個性

西千葉駅の南口には「マロニエ通り」(西千葉マロニエ商店会)として知られる個性的な商店街があります。フランス料理店、紅茶専門店、手作りハム専門店、画廊、雑貨店……大型チェーンではなく、こだわりの小店が立ち並ぶ「おとなの学生街」的な雰囲気が特徴です。再開発完了後もこの商店街の個性は残る予定で、新しい住民にとっての日常風景になっていくと思われます。


千葉市稲毛区ってどんなエリア?人口・特徴・出身有名人

千葉市で人口密度ナンバーワンの区

稲毛区は千葉市を構成する6区のひとつ。人口約16万人、面積21.2㎢で、千葉市全体の中で最も人口密度が高いエリアです(2024年時点)。人口密度は千葉市全体の2倍以上ともいわれ、コンパクトな面積に多くの人が住む、いわゆる「生活密度の高い住宅地」です。

📊 千葉市稲毛区 エリアデータ(2024年)

約16万
人口(人)
21.2㎢
面積
75,259
世帯数

千葉市6区の人口比較

中央区
21.2万
花見川区
17.9万
稲毛区 ★
16.2万
若葉区
15.0万
美浜区
14.9万
緑区
13.0万

出典:千葉市統計データ(令和2年国勢調査ベース推計)

稲毛区の4つの顔

稲毛区をひとことで表すなら、「東京のベッドタウン+文教地区+歴史的保養地の3層構造」です。

まず、ベッドタウンとしての顔。稲毛区から東京都心への通勤者は千葉市6区の中で最も多く、JR総武線の稲毛駅・西千葉駅が主要な玄関口です。区全体の大半が住宅地で構成されており、1950年代から整備が進んだ公団住宅団地の面影も残っています。

次に、文教地区としての顔。千葉大学の本部キャンパス(西千葉キャンパス)を筆頭に、千葉経済大学、千葉市立稲毛高等学校など多数の教育機関が集積。「千葉市の教育の中心地」と位置づけられています。

そして忘れがちなのが、歴史的保養地としての顔。大正・昭和初期、稲毛の海岸沿いには多くの文人墨客が別荘を構えていました。ワイン王・神谷傳兵衛の別荘(現:旧神谷伝兵衛稲毛別荘)は国の登録文化財に指定されており、清朝最後の皇帝・溥儀の弟・溥傑とその妻が新婚時代に住んでいた建物(千葉市ゆかりの家・いなげ)も残っています。

出身有名人・稲毛区ゆかりの人物

  • 🏏 大下弘(元プロ野球選手):川上巨人の赤バットと並ぶ「青バットの大下」として戦後プロ野球のスーパースター。稲毛ファミールハイツに住み、少年野球を指導していた。
  • 🍷 神谷傳兵衛:「電気ブラン」で知られる浅草神谷バーの創業者。稲毛海岸に洋風別荘を持ち、ワイン王として日本のワイン文化を牽引した実業家。
  • 👑 愛新覚羅溥傑:清朝最後の皇帝・溥儀の弟。1937年頃、稲毛の武見家住宅に妻・嵯峨浩と新婚時代を過ごした。建物は現在「千葉市ゆかりの家・いなげ」として保存されている。

近隣の大学・高校・中学・小学校まとめ

子育て世帯にとって「どんな学校があるか」は住む場所を決める大事な要素ですよね。西千葉・稲毛区エリアは文教地区と呼ばれるだけあって、大学から小学校まで充実のラインナップです。まとめてチェックしていきましょう。

🎓

大学(2校)

千葉大学(西千葉キャンパス) 国立
📍 西千葉駅 徒歩約1分 👥 学部学生 収容定員9,742人・院生3,183人(2024年) 📊 偏差値 49〜70(学部により異なる)

国立大学の中でも上位に位置する総合大学。西千葉キャンパスはメインキャンパスで、国際教養・文・法政経・教育・理・工・情報データサイエンス学部が集積。「学美の杜」プロジェクトの公民学連携の核となる存在。千葉大学附属の幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校も学内に設置されている。

🌟 出身有名人: やなせたかし(前身の東京高等工芸学校卒)——アンパンマンの生みの親。 辻村深月(教育学部卒)——直木賞受賞作家「かがみの孤城」など。 海堂尊(医学部卒)——「チーム・バチスタの栄光」著者、現役医師兼作家。 荒木経惟(工学部卒)——国際的に著名な写真家。 大空幸星(元学生)——孤独・孤立対策担当大臣補佐官。
千葉経済大学 私立
📍 西千葉駅 徒歩13分 / 作草部駅 徒歩5分 📊 偏差値 約49

千葉市稲毛区轟町に位置する私立大学。経済学部単科大学として地域の実務系人材を育成。西千葉・作草部エリアに学生の多い下宿需要の一翼を担っている。

🏫

高校(2校)

千葉県立千葉東高等学校 公立
📍 西千葉駅 徒歩12分 / 作草部駅 徒歩5分 📊 偏差値 70〜72(千葉県公立御三家に次ぐレベル) 👥 1学年8クラス

1941年創立。通称「千葉東」「東高」。千葉県の進学指導重点校のひとつで、千葉大学と高大連携を実施。部活動では山岳部が全国インターハイ男女アベック優勝(2005年)・男子団体優勝(2011・2016年)など全国トップクラスの実績を誇る。陸上・サッカー・ラグビー部も関東大会・全国大会常連。進路は千葉大学44名・東京理科大101名・早稲田57名など(2024年度)。

🌟 出身有名人: 桐谷美玲(女優・モデル)——ドラマ・映画で活躍、CMでも人気。 小島瑠璃子(タレント)——バラエティ・グラビアで幅広く活躍。
千葉経済大学附属高等学校 私立
📍 西千葉駅 徒歩圏・稲毛区轟町 📊 偏差値 45〜51(学科により異なる) 👥 約1,800名(県内有数のマンモス校)

普通科・商業科・情報処理科を設置。野球部は甲子園初出場でベスト4進出の実績を持つ強豪。「片手に論語、片手に算盤」を建学精神とし、実務系資格取得に強い。

🌟 出身有名人: 山里亮太(お笑い芸人・南海キャンディーズ)——妻は蒼井優。バラエティ・ドラマで活躍。
🏫

中学校(近隣の主な公立校)

千葉市立緑町中学校 公立
📍 西千葉駅 南口方面・徒歩圏

西千葉駅南口(中央区側)エリアに位置する市立中学校。学美の杜からも通学圏に入る学校のひとつ。

千葉大学教育学部附属中学校 国立
📍 千葉大学キャンパス内

千葉大学の敷地内に設置された国立中学校。千葉大学の教育研究拠点として、探究学習・実験的なカリキュラムを実施している。入学には選考試験がある。

🌟 出身有名人: サエキけんぞう(ミュージシャン・作詞家)——パール兄弟のボーカルとして活躍。
🏫

小学校(近隣の主な公立校)

千葉市立弥生小学校 公立
📍 千葉大学・学美の杜に隣接(稲毛区弥生町)

「学美の杜」の開発エリアに最も近い小学校。再開発で2,600人規模の人口増加が見込まれるため、入学児童数の増加が予測されるエリア。

千葉市立緑町小学校 公立
📍 西千葉駅 南口(中央区側)

西千葉駅南口エリアをカバーする市立小学校。千葉大学付近に住む児童の通学先のひとつ。

「文教地区」とよく言われるのが実感できるラインナップですよね。特に千葉東高校は偏差値70超という千葉県トップクラスの進学校で、桐谷美玲さん・小島瑠璃子さんを輩出。徒歩12分圏内にこのレベルの高校があるのは、子育て世帯にとって大きなプラスです。また、千葉大学という国立大学が隣接していることで、「学ぶ空気」が街全体に漂っているのも西千葉エリアの見えない付加価値です。


「千葉 学美の杜」全体像:何が、いつ、どこにできる?

正直言って、このプロジェクトの規模感は「都内外でも類を見ないレベル」です。東京大学生産技術研究所の柏キャンパス移転(2017年)で生まれた空白地、約75,000㎡(東京ドームグラウンドの約5.8倍)を、野村不動産・三井不動産レジデンシャル・三菱地所レジデンス・大和ハウス工業・総合地所・東方地所の6社が共同開発するプロジェクトです。

2026〜2028

千葉 学美の杜 開発スケジュール

2026年

🛒 商業施設・公園 先行オープン

商業公園(仮称)カスミ西千葉店をはじめとする商業施設群と、約12,000㎡の「(仮称)西千葉キャンパスパーク」が供用開始予定。再開発エリアで最初に生活が始まる場所です。

2027年
1月

🏠 分譲マンション Ⅰ工区(西千葉レジデンス アベニュー)

分譲RC造7階建・512戸。2026年10月完成・2027年2月引渡予定。このプロジェクト最初の大規模分譲マンションです。

2027年
3月

🎓 学生マンション 6棟・312戸完成

学生千葉大学との公民学連携の象徴となる学生向け住棟。学生と地域住民が交わるコミュニティ設計が特徴です。

2027年

🏡 戸建住宅(57戸)・介護施設・複合施設

戸建福祉57戸の分譲戸建て住宅が入居開始。介護施設(延べ約3,000㎡)・複合施設も開業予定。

2027年
4月

👴 シニアレジデンス「オウカス西千葉」開業

高齢者110戸のサービス付き高齢者向け住宅。子世代と高齢者が同じ街に住む「多世代共生」設計の核心部分です。

2028年
完了

🏠 分譲マンション Ⅱ工区(319戸)・全体完成

分譲Ⅱ工区319戸は入居時期未定(2028年以降の見込み)。アカデミック&スポーツ施設も整備完了予定。街全体の総計約1,300戸・人口増加約2,600人を見込む。

コンセプト「Lifetime Academia〜一生ずっと、学べるまち〜」の意味

このプロジェクトで私が特に注目しているのが、コンセプトの深さです。ただ「住む場所を作る」のではなく、「住むことで健康になる、学びが深まる」という体験設計が組み込まれている。

千葉大学の予防医学センターとデベロッパーが共同研究を行い、「健康増進を支援する街の設計(ゼロ次予防)」をまちづくりに反映させているんです。また、千葉大学は「西千葉well-beingリサーチパーク」として産学連携施設の誘致を計画中。単なる住宅地ではなく、大学という永続的なコンテンツが隣にある街という点が他の再開発との決定的な違いです。

空地率64.6%という「余白」が生む価値

全体の空地率が64.6%という数字は圧倒的です。開発面積の3分の2以上が建物ではなく、公園・通路・緑地として設計されています。幅最大12mの歩行者専用通路が開発エリアを南北に貫き、千葉大学キャンパスと一体化した緑地空間が広がります。子どもが車を気にせず走り回れる場所が、駅徒歩3分のワンエリアにまるごと作られる。これは都内ではほぼ実現不可能なことです。


周辺の不動産価格・賃料相場はこう動く

稲毛区の中古マンション、過去10年で+42.8%上昇

まず現状の相場観を整理しましょう。千葉市稲毛区の中古マンション坪単価は約90万円(2025年最新データ)。稲毛駅周辺のデータでは過去10年で+55.8%上昇(坪単価96万円)という数字も出ています(ダイヤモンド不動産研究所、2025年6月)。

周辺エリアの平均増減率+32.7%と比べても、稲毛区はアウトパフォームしており、資産性が高いエリアといえます。

📈 千葉市各区 中古マンション坪単価(2025年)と10年前比上昇率

中央区
113万円 +29%
美浜区
83万円 +47%
稲毛区 ★
90万円 +43%
花見川区
77万円 +27%
若葉区
63万円 +46%

出典:ダイヤモンド不動産研究所「中古マンション価格推移」(2025年6月)、国土交通省取引事例データより作成

🏠 西千葉・稲毛区周辺の賃料相場(2026年現在)

🏢 1R/1K(単身・学生向け)

4.2〜5.5万円
22〜25㎡ 西千葉・みどり台周辺

🛋 1LDK(DINKS・カップル)

7〜9万円
35〜45㎡ 稲毛区内平均帯

🏠 2LDK(夫婦・小ファミリー)

9〜12万円
50〜65㎡ ファミリーマンション

🏡 3LDK(ファミリー)

12〜16万円
70㎡以上 戸建・大型マンション

※賃料事例は各不動産サイト掲載物件をもとに筆者が集計した目安です。立地・築年数により大きく異なります。

売出事例(2025年〜2026年)

「実際いくらで売り出されているの?」マンション・戸建てを問わず、各不動産情報サイトに掲載された売出事例を価格が高い順にまとめました。「千葉は安い」というイメージを持っている方には、ちょっと驚く数字かもしれません。

種別 物件・立地 間取り / 面積 築年 売出価格
中古戸建 千葉市稲毛区穴川2丁目
西千葉駅 徒歩20分
4SLDK / 建物137㎡
土地207㎡
2013年 7,980万円
新築戸建 千葉市稲毛区黒砂2丁目
みどり台駅 徒歩8分(西千葉駅 徒歩圏)
4LDK / 建物104.9㎡
土地109㎡
2026年(新築) 5,499万円
中古戸建 千葉市中央区弁天4丁目
西千葉駅 徒歩圏
4SLDK 5,480万円
中古マンション 千葉市中央区登戸5丁目
西千葉駅 徒歩8分
3LDK / 82.6㎡ 2008年 5,099万円
新築戸建 千葉市稲毛区作草部町
作草部駅 徒歩9分(西千葉駅 徒歩圏)
4LDK / 建物99.8㎡
土地106㎡
2026年(新築) 3,990万円
中古戸建 千葉市稲毛区轟町1丁目
西千葉駅 徒歩9分
4LDK / 2階建 3,480万円

出典:三井のリハウス・アットホーム掲載情報(2026年3月時点)をもとに筆者作成。売出価格は市場在庫であり、成約価格とは異なります。物件情報は掲載終了・価格変更となる場合があります。

戸建てで見ると、2013年築・137㎡・土地207㎡の4SLDKが7,980万円というのはインパクトがありますよね。都内なら同じ価格で50〜60㎡の中古マンションがやっと、という時代に、広い庭付き戸建てが手に入る。これが「千葉移住」が現実的な選択肢として注目される本質です。

また、新築4LDK戸建てが3,990万円〜という価格帯も見逃せません。エリア内の値開きは大きく、「種別・築年数・駅距離」で価格は大きく変わります。学美の杜の完成が近づくにつれてエリア全体の底上げが期待されるため、今のうちに幅広く選択肢を押さえておくことをおすすめします。

コインパーキング・月極駐車場の相場

西千葉周辺のコインパーキングは、最大料金800〜1,500円/日程度が一般的です。月極駐車場は7,000〜12,000円/月が目安。大学・商業施設が密集するエリアのため、ターゲット需要(学生・通勤者)が安定しており、空室率は比較的低い傾向があります。再開発後はエリア内にまとまった駐車場スペースが整備される予定で、需給バランスが変化する可能性があります。


周辺の歴史・神社・文化財:意外と深い西千葉の素顔

稲毛浅間神社:源頼朝も祈願した1,200年の古社

西千葉からすぐ隣の稲毛駅エリアに、808年(大同3年・平城天皇の時代)に創建された稲毛浅間神社があります。富士山本宮浅間大社の御分霊を奉斎したのが始まりで、1180年(治承4年)には源頼朝が使者を送って武運長久を祈願したことが記録に残っています。千葉氏歴代の信仰も篤く、千葉市を代表する格式ある神社です。

主祭神は木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)——安産・子育ての神様です。子育て世代が移り住む「千葉 学美の杜」と隣接するエリアに、こういった背景を持つ神社があることは偶然ではないかもしれません。毎年7月14・15日の大祭に参拝すると365日参拝したのと同じご利益があるとされ、30万人超が集まります。

時期 行事・イベント
1月1日初詣・十二座神楽奉納(千葉県無形民俗文化財)
2月3日節分祭(当たりくじ入り福豆まき)
7月14・15日夏の大祭・稚児行列(約30万人参加)
11月1〜30日七五三詣

黒砂浅間神社と「更級日記」の痕跡

西千葉・稲毛エリアには稲毛浅間神社のほか、黒砂浅間神社という神社もあります。「黒砂」という地名は、平安時代の紀行文学「更級日記」に記された「くろとの浜」に由来するという説があり、1,000年以上前からこの土地に人が暮らし、名前がついていたことがわかります。また、平将門に仕えた落武者がこの地に定住して黒砂村を開いたという伝説も残っており、歴史の重なりが面白いエリアです。

旧神谷伝兵衛稲毛別荘(国の登録文化財)

神谷バーの創業者・神谷傳兵衛が1918年(大正7年)頃に建てた洋風別荘は、市内に残るコンクリート建築として最も古いもののひとつで、国の登録文化財に指定されています。現在は「千葉市民ギャラリー・いなげ」の敷地内にあり、黒松に囲まれた庭園でアートと歴史を同時に感じられる隠れた名所です。


イベント・文化祭・お祭り:街の「にぎわい」カレンダー

「住んでからの生活」を考えたとき、街のにぎわいは大事な要素です。西千葉・稲毛エリアの年間イベントをまとめました。

1月

稲毛浅間神社 初詣

十二座神楽(千葉県無形民俗文化財)が奉納。千葉市屈指の初詣スポット。

5〜6月頃

千葉大学 藤嶽祭(ふじたけさい)

千葉大学西千葉キャンパスの学園祭。模擬店・展示・ライブが開催される地域の風物詩。

7月

稲毛浅間神社 夏の大祭

7月14・15日。稚児行列・江戸かっぽれ奉納・露店。約30万人が集まる大規模な夏まつり。

7〜8月

いなげの浜海水浴場(稲毛海浜公園)

西千葉から自転車圏内。千葉市唯一の海水浴場。子ども連れに人気のスポット。

秋頃

千葉大学 OBOGオーケストラ定期演奏会

千葉県文化会館で開催。地域住民も来場可能な本格的クラシックコンサート。

11月

稲毛浅間神社 七五三詣

子育ての神様として地元で人気。境内に天然記念物の老松が広がる美しい環境で七五三を。

さらに、千葉大学吹奏楽団のSummer Concertなど、千葉大ゆかりのイベントが年間を通じてエリア内で開催されます。「学美の杜」完成後はアカデミック&スポーツ施設での新たなイベントも増加が見込まれ、エリアのにぎわいが一層高まることが期待されています。


再開発完了後、この街はどう変わる?地価予測と事例比較

「再開発で不動産価値が上がる」理由をおさらい

再開発後の地価・不動産価値上昇を読むうえで、最も参考になる近似事例が幕張ベイパークです。同じ千葉市内で、大規模開発→周辺価格上昇のサイクルが実証されているからです。

📊 幕張ベイパーク(実績)vs 千葉 学美の杜(展望)比較

項目
幕張ベイパーク(実績)
千葉 学美の杜(展望)
開発規模
約17.6ヘクタール、約4,800戸
約7.5ヘクタール、約1,310戸
駅距離
海浜幕張駅 徒歩約15分
西千葉駅 徒歩約3分
デベロッパー
三井・三菱・野村ほか
野村・三井・三菱・大和ほか6社
坪単価変化
約210万→約290万(+38%・6年間)
現在:稲毛区平均90万円台(予測上昇中)
特色
子育て設計・ポートランドモデル
大学連携・「学び」がコア
現在のフェーズ
開発継続中(2028年最終棟)
着工済み(2026年商業施設オープン)
🏆 注目ポイント:幕張ベイパークは駅徒歩15分でも坪単価+38%を実現。西千葉は「駅徒歩3分」という圧倒的な立地優位性があります。また稲毛区の中古マンション価格は過去10年ですでに+42.8%上昇しており、再開発がさらにその上昇トレンドを後押しする展開が期待されます。

出典:ダイヤモンド不動産研究所(2025年6月)、スムログ(マンションマニア2024年9月)の公開データをもとに筆者作成

再開発後に期待されること

プロジェクト関係者・千葉市が掲げる主な期待効果は以下の3点です。

  • 🏘 人口約2,600人の増加(総計約1,310戸の住宅供給による)
  • 🌱 千葉市の「地域拠点」への格上げ(千葉市都市計画マスタープランでは西千葉を地域生活拠点に位置づけ)
  • 🎓 産学連携の集積(千葉大学との共同研究・well-beingリサーチパーク構想)

宅建士・FP1級の視点で率直に言えば、「国内トップ6社が組んで、大学という永続的コンテンツが隣にある再開発」という組み合わせは、かなり強いです。単独デベロッパーで計画が止まった津田沼との比較でも、リスク分散の観点から安定性が高いと評価できます。


まとめ:西千葉は「まだ穴場」の今が動き時

ここまで読んでいただきありがとうございます。西千葉エリアについて、改めてポイントを整理します。

🚉

東京駅まで約50分の立地

総武線で乗り換えなし。千葉駅1駅で快速乗換可能。1日乗降客数は約4万人。

🌳

空地率64.6%のゆとりある街

幅12mの歩行者通路と中央公園12,000㎡。車を気にせず歩ける子育て環境。

🎓

東大×千葉大×千葉市の公民学連携

「一生ずっと、学べるまち」コンセプト。大学という永続的な資産が隣に。

🏗

国内トップ6社コンソーシアム

野村・三井・三菱・大和ほか。計画中断リスクが低く、資産価値の安定性が高い。

📈

稲毛区の地価は過去10年+42.8%

周辺平均+32.7%を上回るアウトパフォーマンス。再開発がさらに後押しへ。

2026年春からオープンが始まる

「まだ完成前」のこのタイミングが穴場。完成後は認知が上がり価格も上がる。

「都内は高すぎて手が届かない、でも千葉のどこに住めばいいかわからない」——そう悩んでいる共働き夫婦にとって、西千葉・稲毛区エリアは今まさに「知っている人だけが得をする」タイミングにあります。2028年に街の全容が見えてきたとき、「あのとき動いていれば…」と思わないためにも、今のうちに情報を押さえておいてください。

具体的な物件選びや資金計画については、ぜひ宅建士・FP1級を持つ私に気軽に相談してみてください。


⚠️ 注意事項・免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の不動産投資・購入・賃貸等に関する具体的なアドバイスではありません。掲載している不動産価格・賃料・交通時間等は執筆時点の公開情報をもとにした参考値であり、実際の取引価格と異なる場合があります。再開発計画の内容・スケジュールは変更される可能性があります。投資・購入判断は必ずご自身の責任において、専門家にご相談のうえ行ってください。

📎 参考・出典

✍️ この記事を書いた人|ほげたろう

宅建士(2014年取得)・FP1級(2019年取得)保有。今は不動産テック企業でAIを使った不動産価格の査定システムを開発。「家を売るとき・買うときの情報格差をなくす」がミッション。飛び込み営業時代や不動産投資の失敗も含めたリアルな体験と、日々データと格闘するエンジニア目線の両方から「不動産ゼロからナビ」を運営。4人家族、地方在住。「難しそう」を「なんとかなる」に変える情報を発信中。

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