【図解】日経平均株価の仕組みを「見てわかる」インフォグラフィック|上がる理由・下がる理由も
「日経平均ってよく聞くけど、正直よくわからない…」という方のために、日経平均株価の仕組みを図解でまるっと解説するページを作りました。
テキストだけだとピンとこない「株価平均型って何?」「なぜ一部の会社だけで動くの?」「マンション価格と関係あるの?」といった疑問を、チャート・比較図・フローチャートを使ってビジュアルで理解できます。
私は宅建士(2014年取得)・FP1級(2019年取得)を持ち、今は不動産テック企業でAIを使った不動産価格の査定システムを開発しています。「家を売るとき・買うときの情報格差をなくす」がミッション。飛び込み営業時代のリアルな現場経験と、日々データと向き合うエンジニア目線、その両方からこの記事を書きました。
詳しい解説はテキスト版の記事をご覧ください 👉(近日公開予定)
📑 この記事の内容
図解①|日経平均って何?──30秒でわかる全体像
INFOGRAPHIC
日経平均株価のキホン
Nikkei 225 Stock Average
225
構成銘柄数
1950
算出開始年
年2回
定期入れ替え
(4月・10月)
(4月・10月)
5秒
算出間隔
📐 基本の計算式
225銘柄の(株価 × 株価換算係数)の合計
除数(約29.6 ※2025年9月時点)
※ 除数は銘柄入れ替え・株式分割のたびに調整され、指数の連続性を保つ
🏢 225銘柄の選定プロセス
プライム市場
約2,000銘柄
約2,000銘柄
▶
流動性で
上位450社に絞る
上位450社に絞る
▶
6業種バランスを
調整
調整
▶
225銘柄
に決定
に決定
図解②|株価平均型 vs 時価総額加重平均型
株価平均型
Price-Weighted
計算ベース株価そのもの
影響大値がさ株(株価が高い会社)
代表指数日経平均、NYダウ
メリット直感的でわかりやすい
デメリット一部銘柄に偏りやすい
影響力のイメージ
VS
時価総額加重平均型
Market-Cap Weighted
計算ベース株価 × 発行済株式数
影響大大型株(時価総額が大きい会社)
代表指数TOPIX、S&P500、オルカン
メリット市場全体をより正確に反映
デメリット大型株偏重になりがち
影響力のイメージ
💡 NISAで人気のオルカン・S&P500は時価総額加重平均型。日経平均・NYダウは株価平均型で、計算ロジックが根本的に異なります。
図解③|日経平均を動かす「値がさ株」の影響力
日経平均は225銘柄の指数ですが、影響力はまったく均等ではありません。
2025年の上昇幅のうち、たった3社で約71%を占めました(野村證券調べ)。
2025年 年初〜10月 日経平均 上昇寄与ランキング
TOP3(約71%)
1. ソフトバンクグループ
2. アドバンテスト
3. 東京エレクトロン
残り222社(約29%)
出所:野村證券 投資情報部(2025年10月30日時点)
⚠️ 構成比率の上位と下位では影響力に約2,000倍の差がつくことも。
「日経平均500円上昇」のニュースでも、原因が1社なのか幅広いのかで意味がまったく違います。
「日経平均500円上昇」のニュースでも、原因が1社なのか幅広いのかで意味がまったく違います。
図解④|上がる5つの理由・下がる5つの理由
📈
上がる5つの理由
1
値がさ株の上昇
ファストリ・東エレクなど株価が高い銘柄が買われると、日経平均を大きく押し上げる
2
インデックス買い
日経平均連動ファンドへの資金流入 → 225銘柄がセットで買われる
3
企業業績が好調
決算シーズンの上方修正ラッシュ → 投資家心理が改善
4
円安が進む
輸出企業の業績期待が高まり、関連銘柄が買われる
5
海外市場の上昇・金融緩和
前日の米国市場高 → 東京も買いスタート。金融緩和は市場全体を押し上げ
📉
下がる5つの理由
1
値がさ株の下落
ファストリ1社の決算ミスで数百円動くことも
2
先物主導の売り
先物ショート → 裁定取引で現物にも売り圧力が波及
3
企業業績の悪化
下方修正が相次ぐ → 利益確定売り・損切りが加速
4
円高が進む
輸出企業の利益が圧縮 → 値がさ株が売られる
5
地政学リスク・金融引き締め
戦争・テロ・利上げ → リスクオフで株式から資金流出
💡 格言:「上がるときは階段、下がるときはエレベーター」
上昇はじわじわでも、下落はパニック心理で一気に加速するのが株式市場の特徴です。
上昇はじわじわでも、下落はパニック心理で一気に加速するのが株式市場の特徴です。
図解⑤|銘柄入れ替えで何が起きる?
🔄 銘柄入れ替えのタイムライン
1〜2ヶ月前
アナリストが
入れ替え予想を発表
入れ替え予想を発表
思惑売買スタート
約1ヶ月前
日経新聞社が
正式発表
正式発表
先回り買い・売り加速
実施前日の大引け
インデックスファンドが
一斉売買を執行
一斉売買を執行
最大の売買インパクト
実施日
新指数で
算出スタート
算出スタート
新構成で運用開始
✅ 新規採用
インデックス買い
= 株価上昇圧力
= 株価上昇圧力
例:メルカリ・レーザーテック
→ 発表翌日に大幅上昇(2023年秋)
→ 発表翌日に大幅上昇(2023年秋)
❌ 除外
インデックス売り
= 株価下落圧力
= 株価下落圧力
ただし事前に売られすぎて
→ 発表後に買い戻しのケースも
→ 発表後に買い戻しのケースも
📜 2000年の大失敗|一度に30銘柄を入れ替え → 日経平均が入れ替えだけで約15%下落。この反省から現在は1回最大3銘柄、さらに値がさ株には換算係数で調整する慎重な運用に。
図解⑥|日経平均とマンション価格の相関
0.93
東京都内マンション成約坪単価と
日経平均株価の相関係数
(2007〜2023年/すみかうる×マンションリサーチ調べ)
日経平均株価の相関係数
(2007〜2023年/すみかうる×マンションリサーチ調べ)
相関係数の強さスケール
▼
0.93
約6ヶ月のタイムラグ
株価変動の影響がマンション価格に現れるまでに半年程度かかる
株価変動の影響がマンション価格に現れるまでに半年程度かかる
マンション > 戸建て
マンションの方が株価との相関が強い。投資マネーの影響を受けやすい
マンションの方が株価との相関が強い。投資マネーの影響を受けやすい
家賃はほぼ連動しない
株価が乱高下しても家賃はほぼ横ばい。不動産投資の安定性の根拠
株価が乱高下しても家賃はほぼ横ばい。不動産投資の安定性の根拠
なぜ連動する?3つの理由
1
資産効果
株の含み益 → 「豊かになった」心理 → 不動産購入に前向き
2
共通の金融環境
低金利・金融緩和・インフレ期待 → 株も不動産も同時に上昇
3
海外マネーの流入
円安 → 海外投資家から見て日本の株・不動産が割安 → 両方に資金流入
まとめ|日経平均の「見え方」が変わるチェックリスト
日経平均は225銘柄の「株価平均型」指数。オルカンやTOPIXとはロジックが違う
値がさ株(ファストリ・東エレク等)の影響力が圧倒的に大きい
「日経平均が上がった」≠「日本全体の株が上がった」とは限らない
上がる理由も下がる理由も、構造を知っていれば冷静に判断できる
銘柄入れ替えは「構造的な売買」を発生させ、株価に直接影響する
日経平均とマンション価格の相関係数は0.93(非常に強い)
不動産売買のタイミングを考えるとき、日経平均のトレンドは参考指標になりうる
📖 テキスト版の詳しい解説記事はこちら 👉(近日公開予定)
📎 参考・出典
- 三菱UFJ銀行|日経平均株価とは?概要・特徴・銘柄の選定基準等の基礎知識を解説
- アセットマネジメントOne|今さら聞けない「日経平均株価」とは?「TOPIX」との違い
- 野村證券|日本株、史上最高値更新のけん引役は?
- 大和ネクスト銀行|日経平均株価の仕組みを解説
- 野村アセットマネジメント|「時価総額加重型」と「株価平均型」の特徴
- すみかうる|日経平均株価と不動産価格の関係
- 日本経済新聞|株価下落はマンション価格に影響する?
- かぶまど|日経平均株価の定期入れ替えで株価はどう動いた?
- ジャパンネクスト証券|「日経平均の銘柄入れ替え」って何?
- 日経平均 ヒートマップ 寄与度
✍️ この記事を書いた人|ほげたろう
宅建士(2014年取得)・FP1級(2019年取得)保有。今は不動産テック企業でAIを使った不動産価格の査定システムを開発。「家を売るとき・買うときの情報格差をなくす」がミッション。飛び込み営業時代や不動産投資の失敗も含めたリアルな体験と、日々データと格闘するエンジニア目線の両方から「不動産ゼロからナビ」を運営。4人家族、地方在住。「難しそう」を「なんとかなる」に変える情報を発信中。