「みんないくら持ってるの?」日本人の貯蓄と投資の実態を最新データで徹底解説
「日本人ってお金持ちって聞くけど、実際のところどうなの?」「みんなどれくらい貯金してるんだろう?」「NISAとかオルカンって、ホントに広まってるの?」——そう思ったことはありませんか?
結論から言うと、日本人の家計金融資産は2025年9月末時点で2,286兆円と過去最高を更新しています。でも、そのうちの約半分は普通預金や定期預金のまま。一方で、NISAを中心に「貯蓄から投資へ」の流れがめちゃくちゃ加速しているのも事実です。
宅建士・FP1級保有のフルスタックエンジニアとして不動産・金融の現場を見てきた私が、最新の公的統計データをもとに、「日本人の今のお金事情」を丸ごと1本にまとめました。貯蓄額・投資比率・NISA・オルカン・証券口座シェアまで、数字で見るとびっくりすることがたくさんありますよ。
お金の置き所を考えるきっかけになれば嬉しいです。ぜひ最後まで読んでください。
📋 この記事の目次
日本人の総資産って今いくら?まず大きな数字を把握しよう
まずは超ビッグな数字から。日本銀行が発表した2025年7〜9月期(2025年9月末)の資金循環統計によると、日本の家計が保有する金融資産の合計は2,286兆円。前の年と比べて106兆円、約5%も増えていて、2四半期連続で過去最高を更新しています。
2,286兆円……ピンと来ないですよね。日本の国家予算(一般会計)が約100〜110兆円くらいなので、その20倍以上。まあ、めちゃくちゃな金額です。
(2025年9月末・過去最高)
(構成比49.1%)
(前年比+19.3%)
(前年比+21.1%)
注目すべきは、現預金の割合が18年ぶりに50%を割り込んだこと(49.1%)。それだけ株式や投資信託に資金がシフトしてきているんです。これは2007年以来の歴史的な変化です。
増加の内訳を見ると、新たな資金流入(貯蓄・投資)が24兆円。でもそれ以上に株価上昇による時価増加がプラス83兆円と大きく貢献しています。つまり「投資した人が恩恵を受けている」構図がくっきり見えます。
「平均1,984万円」のウソ——中央値で見るリアルな貯蓄額
ニュースで「二人以上世帯の平均貯蓄は1,984万円」と出ると、「え、そんなに持ってないんだけど!」ってなりますよね。わかります。これ、実はカラクリがあります。
総務省の家計調査(2024年)によると、二人以上世帯の平均貯蓄現在高は1,984万円。でも、この平均値を「下回る世帯が67%」を占めているんです。約3分の2の世帯が平均以下。なぜかというと、超富裕層の大きな貯蓄が平均を引き上げているから。
より実態に近い数字が「中央値(ちゅうおうち)」——全世帯を貯蓄額の少ない順に並べたときのちょうど真ん中の値です。
| 世帯タイプ | 平均値 | 中央値 | 差 |
|---|---|---|---|
| 二人以上世帯(全体) | 1,984万円 | 1,189万円 | ▲795万円 |
| 二人以上世帯(勤労者) | 1,579万円 | 947万円 | ▲632万円 |
| 30代二人以上世帯 | 526万円 | 200万円 | ▲326万円 |
| 40代二人以上世帯 | 825万円 | 250万円 | ▲575万円 |
出典:総務省「家計調査(貯蓄・負債編)2024年」、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」
特に衝撃なのが30代二人以上世帯の中央値が200万円という数字。子育て世代のリアルな姿ですよね。住宅ローンや教育費で貯蓄が少ない方も多く、平均値との差が大きいのが30代・40代の特徴です。
金融広報中央委員会の調査(2024年)によると、金融資産を「保有していない」と答えた世帯は単身世帯で32.8%、二人以上世帯で24.0%。4人に1人は実質ゼロという現実があります。
年代別に見ると全然違う!世代ごとの貯蓄事情
年代によって貯蓄額はまったく違います。当たり前といえば当たり前ですが、数字で見るとその差は歴然。金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」をもとに整理しました。
📊 年代別・単身世帯の金融資産保有額(中央値)
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」をもとに作成
20代の中央値が15万円というのは、社会人なりたてで当然の数字ですね。注目すべきは40代が30代より中央値が低い点。子どもの教育費や住宅ローンの返済で、40代は収入が上がっても貯蓄しにくい世代というのが見えてきます。
そして50代から一気に積み上がるのが日本の典型的なパターン。子育てが落ち着き、ローン返済も進んで、やっとお金を貯められるようになる——そんな姿が数字に表れています。
日本は少子高齢化が進んでいるため、金融資産を多く持つ60〜70代の割合が大きく、それが全体の「平均」を押し上げています。「平均以下」と感じるのは当然で、あなたがダメなのではありません!
現預金が5割——日本人はなぜお金を眠らせてきたのか?
先ほど見たとおり、日本の家計金融資産の約半分(49.1%)は現預金です。これ、世界的に見ても異様に高い水準なんです。
日本・アメリカ・ユーロ圏で比較してみましょう。
出典:日本銀行「資金循環の日米欧比較(2025年3月末)」
アメリカでは現金・預金はわずか13%で、株式・投資信託が51%を占めます。日本とほぼ逆の構成ですね。
この差がどう影響するかというと、資産の増え方が全然違うのです。2000年から2024年の間で、日本の家計金融資産は約1.6倍。でもアメリカは同期間で約3.6倍。株式市場の成長の恩恵を受けられるかどうかで、これだけの差がついてしまいました。
なぜ日本人は長年、現預金に偏ってきたのか。主な理由はこんな感じです。
- 🔒 デフレ時代は「現金のまま持つ」のが合理的だった
- 📉 バブル崩壊で「投資=怖い」というトラウマが根付いた
- 📖 学校で投資教育がなく、金融リテラシーが低い傾向
- 🏦 銀行員や郵便局員に「貯金しておきなさい」と言われ続けた
でも今、そんな状況がガラッと変わりつつあります。
NISAで一気に変わった!「貯蓄から投資へ」の最新データ
2024年1月、新NISA(少額投資非課税制度)がスタートして、日本の投資環境は劇的に変わりました。生涯投資枠1,800万円、非課税期間が無期限——この制度変更が起爆剤になって、個人投資家がどんどん増えています。
(2025年6月末・政府目標は3,400万)
(2025年6月末・政府目標56兆円を突破)
(18歳以上の約4人に1人)
(前年比1.3倍のペース)
2024年の新NISAスタート前(2023年末)のNISA口座数は約2,125万口座でしたが、わずか2年弱で2,696万口座まで増加。政府目標の3,400万口座(2027年末)は、このペースなら前倒しで達成しそうな勢いです。
さらに面白いのが年代の変化。2014年のNISA開始当初は「60代以上」が過半数を占めていましたが、2024年末には30代の普及率が31.2%とトップに!若い世代がどんどんNISAを使い始めています。
📈 NISA残高の急増(証券会社全体)
(累計)
出典:日本証券業協会「新NISAに関する調査(2025年6月)」、金融庁「NISA口座の利用状況調査(2025年6月末)」
1年間でNISA残高がほぼ2倍になったのは、本当にすごいことです。「貯蓄から投資へ」というキャッチコピーがやっと現実になってきた感じがありますね。
ちなみに日本証券業協会の調査によると、新NISAで投資された資金の約75%は、預金・給与・年金からの拠出とされています。つまり、眠っていたお金が投資に動き出しているわけです。
オルカンって何がそんなに人気なの?残高データで見る爆増ぶり
投資を始めた人の多くが選んでいる商品が「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、通称オルカンです。2018年10月に設定されたこの投資信託が、なぜここまで人気になったのか。
オルカンは一言で言うと「世界中の約2,500銘柄の株に、これ1本で分散投資できる」商品です。先進国23カ国+新興国24カ国をカバーしていて、信託報酬(年間のコスト)はわずか年0.05775%という超低コスト。
残高の推移を見ると、まさに爆増です。
| 時点 | オルカン純資産残高 | S&P500(参考) |
|---|---|---|
| 2024年4月末 | 3.1兆円(初の3兆円超え) | 4.3兆円 |
| 2024年12月末 | 5.1兆円(初の5兆円超え) | 6.5兆円 |
| 2026年3月(直近) | 10兆円超え!(首位に) | 10兆円強 |
出典:日本経済新聞(2025年1月)、QUICK Money World(2026年3月)各報道をもとに作成
2026年3月に、オルカンの純資産総額がついに同シリーズの「S&P500(米国株)」を上回り国内投資信託ランキングで首位になりました。歴代最高残高の更新です。
なぜオルカンがこんなに選ばれるのか?主な理由をまとめると:
- 🌐 「世界全部に投資できる」という安心感とわかりやすさ
- 💸 信託報酬0.05775%という業界最安水準のコスト
- 📱 NISA(特につみたて投資枠)の対象商品になっている
- 📣 SNS・YouTubeで「オルカンが正解」という情報が広まった
- ✅ 難しい銘柄選びが不要で、初心者でも始めやすい
ただし、オルカンは組み入れ銘柄の約6割が米国株。なので、米国経済の動向に大きく左右されます。2025年のトランプ関税問題などで下落局面もありましたが、長期でみると右肩上がりの傾向が続いています。
オルカンの平均的な利回りは、世界経済の成長率と連動して年率5〜8%前後とされることが多いです(あくまで過去実績の参考値。将来を保証するものではありません)。長期で積み立てると複利効果が期待できます。
日経平均への影響——個人投資家の参入で何が変わった?
2024年は日本株にとって歴史的な1年でした。日経平均株価が34年ぶりに4万円の大台を突破。バブル期の最高値(1989年末の38,915円)をついに更新したんです。
この上昇に、新NISAによる個人投資家の参入が大きく貢献しました。2024年8月には日銀の利上げ観測などから「ブラックマンデー以来最大の下げ幅」と言われる暴落も起きましたが(8月5日に日経平均が前日比4,451円安)、その後は回復。個人投資家が積み立て投資を止めなかったことで下支えになったとも言われています。
(バブル後最高値更新)
(前年比+19.3%・過去最高)
(円建て・配当除く)
注目すべきは、日本株の個人投資家比率の変化です。以前は「個人は売り越し、外国人は買い越し」という構図が続いていましたが、NISAの普及で個人の長期・積立・分散投資が浸透。短期の売り買いではなく、積立を続ける個人が増えたことで、マーケットの安定性にも貢献しています。
NISAでの資金流入を見ると、日本株よりも全世界株・米国株のインデックスファンドへの流入が圧倒的に多い状況です。オルカンの大人気がそれを象徴しています。「地元の日本株を買うより、世界分散した方が合理的」という考えが若い投資家層に広まっています。
みんなどの証券口座を使ってる?シェアランキング2024
NISAを始めようとすると、まず「どこの証券会社を使えばいいの?」となりますよね。口座数のデータから見える、日本人が選んでいる証券会社のランキングです。
-
1
🏅 SBI証券SBIグループ合計 約1,500万口座超個人取引シェア
業界No.1
最大手 -
2
🥈 楽天証券単体 約1,200万口座NISA口座数
600万超(業界1位)
NISA最多 -
3
🥉 野村證券約589万口座老舗総合証券
対面相談も可能 -
4
4️⃣ マネックス証券約270万口座(NTTドコモと提携)米国株に強み
dポイント連携 -
5
5️⃣ 大和証券全国181店舗(46都道府県)CFP認定者
国内No.1
出典:各社公式発表・業界調査データ(2025年時点)をもとに作成
圧倒的なのはSBI証券と楽天証券のツートップ。この2社だけで、全体の相当シェアを占めています。特にNISA口座数では楽天証券が業界1位(2024年12月時点で600万口座超)というのも特徴的です。
楽天証券でNISA口座を開設した投資家の54%が女性というデータも出ていて、特に30〜40代の働く女性層に楽天証券が刺さっているようです。楽天カードでのクレカ積立(ポイント還元付き)などの手軽さが支持されていると考えられます。
| 証券会社 | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| SBI証券 | 投資初心者〜上級者まで幅広く | 取扱商品・ポイント連携・IPOが充実 |
| 楽天証券 | 楽天ユーザー・女性・初心者 | 楽天ポイント活用・NISA口座数業界1位 |
| マネックス証券 | 米国株に興味がある人 | 米国株5,000銘柄超・dポイント連携 |
| 野村/大和 | 対面相談したい人・富裕層 | 店舗・担当者によるアドバイス |
まとめ:日本人のお金は”静かな革命”のさなかにある
長い記事をここまで読んでいただきありがとうございます!最後にポイントをまとめます。
📌 この記事でわかったこと・まとめ
- 日本の家計金融資産は2,286兆円と過去最高を更新(2025年9月末)
- 二人以上世帯の平均貯蓄は1,984万円だが中央値は1,189万円——平均に惑わされないで
- 30代二人以上世帯の中央値はわずか200万円。忙しい子育て世代のリアル
- 現預金比率が18年ぶりに50%割れ——貯蓄から投資へのシフトが加速
- NISA口座は2,696万口座・累計63兆円(政府目標をすでに突破)
- オルカンの純資産が10兆円超えで国内投資信託トップに
- 証券口座はSBI証券・楽天証券の2強が圧倒的シェア
日本人のお金の使い方は、今まさに大きな転換点を迎えています。長らく「貯金こそ正義」だった日本で、NISAをきっかけに若い世代を中心に「お金に働いてもらう」発想が広まっている。これは本当に歴史的な変化だと思います。
もちろん、投資には元本割れのリスクもあります。余裕資金の範囲で、無理のない額から始めることが大切。「老後2,000万円問題」が話題になって久しいですが、早く始めるほど複利の力が働きやすいのも事実です。
「貯金しかしてない……でも何から始めればいいかわからない」という方は、まずは証券口座を開設してNISA口座でつみたて投資枠を使った積立から始めてみるのがおすすめです。月3,000円からでもOKです。
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宅建士(2014年取得)・FP1級(2019年取得)保有のフルスタックエンジニア。不動産系サービス会社に勤務しながら、飛び込み営業時代や不動産投資の失敗も含めたリアルな体験をもとに「不動産ゼロからナビ」を運営。4人家族、地方在住。「難しそう」を「なんとかなる」に変える情報を発信中。
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